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アランフェス競争?曲

大学時代、
学生寮が二人部屋で
Kくんという、ルームメイトがいたのですが
Kくんが、クラシックギター奏者で
のべつまくなし
部屋で練習していたわけですが

何人ものプロギタリストが天才と賞賛する、
山下和仁 氏

Kくんは、山下和仁氏の大ファンで
CDで、
山下和仁氏の
アランフェス協奏曲の
第一楽章をかけながら
一緒に弾いて、練習してました。
とにかく、
「天才、山下和仁のアランフェス協奏曲」を
強制視聴させられていたので
私のアランフェス基準値が
これになります。
この刷り込みで、
私はアランフェス協奏曲の
「第一楽章」が好きだと
思い込まされてます。

ネックと顔がとても近い。。


山下さんの爪。
ルームメイトの彼は、
爪の長さまで真似してました。


一般的な認知でいくと
アランフェス協奏曲といえば
「第二楽章」のことで
「第一楽章」を、
良く知っている、
という方は、
特に、クラシックギターが好きか
クラシック通の方かと思いますが。

よって、
クラシックギタリスト以外の方は
とにかく、
アランフェス協奏曲「第二楽章」を、
モチーフに演奏します。

ジャズギタリスト、ジムホールの代表作
これも「第二楽章」

インスパイアものが行き着くと。。

いまや、チックコリア先生の代表曲「スペイン」

↑「スペイン」は
まず、ギタリストが弾きたがります。
続いて
アル・ジャロウなどボーカリストの
テクニック自慢に。
スティービーワンダーは何故か、
インストカバー。

「スペイン」のイントロは
アランフェス協奏曲「第二楽章」を
途中まで、
そのままやる人が多いです。
さらに、続いて
クラシックギタリストも「スペイン」をやりたがります。。

私の知る限りでは
第一楽章をモチーフにした演奏は

ラリーコリエル先生と
アコギ演奏は珍しい、スティーブカーンとのデュオ
アルバム「トゥーフォーザロード」から

これしか知りません。
「ロドリーゴリフレクション」
という曲。
第一楽章のラスゲアド部分の展開形をいろいろ試しまくっている感じです。
ラリーコリエル先生は
クラシックチャレンジが多い方ですが、
「展覧会の絵」とか有名ですが。
Kくんも、良く練習してました。

Kくんと、話しが合ったのが

ラリーコリエルと
武満徹関連で、
渡辺香津美

あとフラメンコの天才ギタリスト

パコ・デ・ルシア
スーパーギタートリオの一角

パコ・デ・ルシアさんも
ご多分にもれず
アランフェス協奏曲にチャレンジ。。
ジャケット写真の
パコ・デ・ルシアの隣に座っているのは、
晩年のホアキンロドリーゴ様、
ご本人とのこと。

あと、有名クラシックギタリスト↓

村治佳織さん

クラシックギタリストなら
1度は挑戦したいでしょうけど。。

なんというか。。

Kくんが
当時、15歳くらいの村治さんを
コンクールで見かけと、言っていました。
そのあたりも、Kくんに刷り込まれましたが。。

さて、
アランフェス協奏曲に話を戻しますと、
協奏曲なので、
ギターとオーケストラの掛け合いが魅力です。
バイオリン協奏曲、ピアノ協奏曲は沢山あるイメージですが、
ギターとオーケストラ
という組み合わせの曲って、あまり無いのではないかと。

原因は、はっきりしていて、

良く言えば
「小さなオーケストラ」
とも評される
箱ギターですが、
身体に抱えて演奏する楽器なので
出せる音量に限界があり
そこが、問題なのかと。

クラシックギターというと↓

右足を、足台に置いて
抱える、クラシックギター。。
ぼっち感がハンパないです。

ソロ演奏が、
圧倒的に多いイメージ。
コンサートホールで
ギター生音となると
他の楽器にくらべて
圧倒的に音量が足りない。
ので、単体になりやすいのかと。
シチュエーションを選ぶ楽器ですね。

オーケストラに対しては
やはりバイオリンみたいな、
単音勝負の楽器が強いので
「アランフェス協奏曲」の
ギターとオーケストラという組み合わせ自体が、チャレンジングなことだったのだろう、と想像します。

特に、
第一楽章は
ラスゲアド(掻き鳴らす)
アルアイレ(二指連弾の単音弾き)の上昇下降と、
奏法と配置で、
オーケストラに埋もれないような
工夫がされているように思います。
ギターの演奏難度・精度も、
その分高いのではないかと。
ちょっとした音量のバラツキが
命とりになる、
そんなイメージでしょうか。
ソロ演奏だと
ニュアンスの問題で済む話なのでしょうけど。


ちょっと反れますが、
ジャズの世界でも
生音しかなかった時代
箱ギターは
伴奏でジャカジャカやるのがメインで
リズム隊としてカウントされていました。
単音でソロを取れるようになったのは、

公式には(ジャンゴラインハルト様は別枠で)
チャーリークリスチャンさんから↓

ジャズギター、エレキ化の元祖

と、言われています。

チャーリークリスチャンピックアップだそうです。

ピックアップのついた
エレキギターの登場で
ようやく
サキソフォンなどの管楽器と張り合える音量で、
単音のソロが弾けるようになったと
言われています。
まあ、それでも管楽器には、
音の存在感で、勝てない印象ですが。
伴奏も、音数で、ピアノに勝てない。。

なんか
どのジャンルでも
弱小な印象のギターですが。。

ギターは顔で、弾く。。

ロックや、ブルースでは
無敵!

一周して
ジャズギタリストも↓

ジャズ界のロックスター(?)
マイクスターン先生

このように
ジミヘン先生のご活躍もあり

「おいファット(マイクスターンのあだ名)、
ジミヘンみたいに弾け!」
マイルスデイビス閣下

と、ジャズ界の帝王もおっしゃったとか。。

脱線しましたが、
アランフェス協奏曲
各アーティストチャレンジの成果ですが。。

あくまで
個人的な見解ですが
山下和仁バージョンを基準にすると
スピード、パワー、音の粒立ちが
もの足りない感じに聴こえます。。

まあ、天才がそう何人もいても、困りますけどね。。

ナルシソ・イエペス様

クラシックギターの神ですが
最近アランフェスやってるCDを
購入したので
心して聴こうと思います。(未開封)

述べてきました
私のアランフェス解釈が
完全な、間違いの可能性もありますので。。






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