教習所でのこと
教習所でのこと。
普通自動車免許を取得するために教習所へ通っていた18年前。
今は、一切運転できる自信がないマニュアルの免許を目指して奮闘していたあの日々。
一生忘れられないエピソードが生まれた場所でもある。
教習所の教官で、一人、とにかく苦手なひとがいた。
早口で何を言っているか分からないし、すぐ怒るし、態度も悪い。
なるベくその教官に当たらないことを願いながらも、当たってしまったあの日。
案の定、早口で指示してくる。焦ってしまったせいか運転操作をミスしてしまった。
結果、その教官から早口での叱責が車内に響く。
なおさら焦った私は、シフトレバーを掴もうとして、その教官の太ももを掴んでしまったのだ。
いつもより柔らかいシフトレバー。
さすがの教官も驚いたのか「あっ」と一言。
私もすかさず、「あっ、ごめんなさい」と謝罪。
その後の車内は、叱責とは違う微妙な空気になった。
今では、さして面白いことも言えず、真面目一節の私にとっては、みなを笑わせられる貴重なネタとなっている。