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心豊かに生活するを目標にしたら、逆行ったわ
豊かにしようと意識するほどに、豊かさが遠のく。そんな1週間でした。
火曜日は保育園で働いた後、研修に参加し、その後次の日にみんなで作る寿司飯を準備。水曜日は仕事後に子供を連れて保育園に戻り、チームミーティングに参加。
本来なら+αの予定がある日は子供と一緒にいる勤務時間が短くなるはずですが、逆に決められた時間よりも長く働くシフトになっていました。
同僚の手違いだとわかっていても、湧き上がる怒りを抑えるため、水をバシャバシャ浴びるように心を鎮めるしかありませんでした。
金曜日、今日は午後2時に早めに帰れました。帰り道、車が多くて渡りづらかったため、いつもとは別の道を進むと、女性に呼び止められ、「携帯を持っていますか?」と聞かれました。彼女の横には、歩道から半分落ちた状態で、止まっている車との間に挟まれるように倒れている男性が。私は自分の携帯で救急車を呼びました。
男性は半目を開いていて、呼吸をし、意識がありましたが、こちらが話しかけても反応しません。口には泡がついていました。
救急車が来るまで、私は空を見上げながらぼんやりと立っていました。自分の携帯で呼んだ手前、その場を離れるわけにもいかず、迎えを待ちながら、周りの木々を一本一本目で追い、ゆっくりと風景を眺めていました。時間が過ぎるのを感じました。ある意味豊かな時間でした。
途中、通り掛かった人たちと力を合わせて、その大柄な男性を車との隙間から引き上げました。半目を見開いていたのが横にすると、すーすーと眠っているよう。冷たい地面の上で寝ている割には寝心地が良さそうです。20分ほどして救急車がやってきました。
あまり深刻な表情ではなくて、手袋をしながら女の人がこんなところにいたら、寒いわよねと言いました。同僚の男の人が、寝ている男性の肩をバシバシ叩いて「立てますか」と、大きな声で言いました。男性はビクッとしてから頭を上げました。
やっぱり酔っ払いだったのか。
私はそれじゃあといって自転車をこぎ出しました。
ストレスフルな1週間をストレスなしの1週間にするためにはどうしたらいいか?
振り返ると、隙間時間に手持ちの豊かさを見つけようとする自分に気づきました。大事なのは、選択を絞り、予定を入れすぎず、断る勇気と交渉力を持つこと。事前に余裕を作る工夫が必要だと改めて感じました。
結局、時間がない中で豊かさを求めるのは無理があります。時間がある状態を作るには、事前に一つ一つ手を打ち、頭を使って準備しておく必要があります。
それを改めて実感した一週間でした。