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ぐーたれ保育士のベルリン日記。親子面談やり遂げたよ

土曜日の朝、8時半までベッドで寝っ転がっていた。もう脳みそが「無」である。なんの言葉も浮かばないし、一言も喋る言葉が見当たらない。昨日たくさんドイツ語話したからさ。初めて一人で保護者面談やり切ったからさ!

いつもは敏腕の保育士の同僚が一緒だった。それ以前、保育士免許を取るための研修期間も保護者と面談をしたが、やっぱりお守り役の同僚がいた。私以外の専門学校の同級生はその当時から普通にマンツーマンで親と面談をしていたというのに。

私は周りの「こいつには任せられない」という暗黙の了解には気づいていた。そしてそれに甘んじたのであるが、私もそろそろ独り立ちしなければならない。なんてったって、人手不足で私と敏腕の同僚しかいないのだから、二人で面談は不可能なのだ。今回は一人で行くぞ!

難しい保護者、特に父親なんかが来たら私はアウトであるのだが、今回は幸い、優しいお母さんである。一つよろしくお願いします。それで、準備はたくさんしておいた。全部テキストにまとめた。その場でいう言葉などない。

そう、読み上げるのだ!!

まず、お子さんの1日の様子を文章でまとめ、それを時間ごとに6つほどに分け、プリントして切り離した。一つを読んで置き、読んで置き、もしお母さんが私の発音を理解できなくても見れば分かるようにしたのである。

どこまでも保険をかける私。

次に保護者の意見を聞く。しかし事前にアンケート(私が作ったわけでなく保育園にあった)を書いておいてもらったので、特に新しい内容はない。よし。

次にカテゴリー分けて、それぞれの分野(運動、社会性、認知、感情、遊び、言語)のそれぞれまとめをひたすら音読。そして時々、会話する。フリートークだらけにしたくないのだ。会話の中で、お子さんを褒め褒め80%、問題点20%ぐらいの割合で伝える。

後半になると、だいぶ疲れてきた。うう、ドイツ語しんどいなー、と内心思いつつも最後まで辿り着く。保育士が何をするべきか、親が何をするべきか、もう全部書いておいた。一緒に今考えましょう!なんてやんないのさ。

そして周りの保育士からもアドバイスや見解を仕込んでおいた。

「私の同僚が言っていたのですが、大きな声で泣くというのは、周りの人が助けてくれるという成功体験から、そうしている可能性があるかもしれません、彼女は今、自分でも問題解決できるという成功体験を集めていかなければいけないのかもしれませんね」

お母さんは、はっとしたような顔をした。ちなみに同僚というのは正確ではなく、保育士のアドバイザー的な人の意見である。うちの保育園運縁側の人で、時々様子を見に来るのだ。私もはっとした意見だった。

そんなこんなで終わりである。40分ほどであった。
お母さんは「とても満足した」と言ってくれた。

よかった。。

しかし一つ気がかりなことがある。実は子供ができることについて、全部をチェックしていないのに、まあできるだろう、と書いた項目があったのだ。

だめじゃん、、

そう、だめなのだが、点と点をつなぐことができる、というような、絶対できるであろうことは、わざわざ確認しなくてもよかろうと思ったのだ。が、運動のところで、お母さんが「うちの子、バランスが取れないんですよ」と言うではないか。体育の授業のように、平均台に乗せて歩かせるべきだったか。。

バランス取れるって書いちゃったよ。やべ。
だって、別に倒れたとこ見たことなかったんだもん、やべ。

細かいところは全部音読しなかったので、その場では問題にならなかったが、発達を分野別にまとめた文章のコピーが欲しいと言うので、その場で渡してしまった。今後悔している。どうして月曜に渡すと言わなかったのだろう。。ので、家で改めて読まれて突っ込まれたらどうしよ。

こういうとこ詰めが甘い。。

今度から全部チェックするためにバリバリにテストするべえか。
反省しませす。はい。




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