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ベルリンミニマラソンに一言申したい
先週の9月の最終日曜日はベルリンマラソンがありました。そしてその前日は小中学生 14歳以下が参加するベルリンミニマラソンがあったのです。ローラースケートマラソンもその同じ日にありました。
私の息子はミニマラソン、2.4キロメートルを走るこのイベントに参加したのです。一体どれだけ時間がかかるのか何もわからず、 電車に乗って集合場所へ 向かったのでした。
出発地点は ベルリンの中心、ポツダマープラッツです。 駅を降りるとたくさんの人、たくさんの子連れで埋め尽くされています。歩行者天国です。街の中心の道路は封鎖され、そこがマラソンのコースになっているのです。 子供たちはベルリンマラソンの一部のコースを走ります。
たくさんの学校が参加しているので、私たちは自分たちの学校の参加者が集合している場所までとことこ歩いて行きました。 息子のクラスからはあと4人ほど参加していました。若い男の先生がガイドとして一緒に走ることになっていました。さて、時間になって、子供たちは保護者に別れを告げコースのほうに歩いて行きました。DJがいるようで、スピーカーから場を盛り上げています。
早くゴールすることが目的ではなくないのですが、ゼッケンに何か縫い付けられているらしく、番号で走るのに何分かかったか分かるようになっていました。 子供の長蛇の列ができています。もはや自分の子供など見えません。先頭が出発の合図とともに動き始めたようです。
後から聞いたところ、 息子たちの学校では、2人ペアで走らなければいけなかったそうです。息子は同じクラスの男の子と一緒に走ったそうです。
さて、子供たちが走っている間、親たちは沿道で子供たちが走っている姿を見守っているかというと、そうではないのです。子供たちが出発したのを確認すると、ヨイショと腰を上げ、大人たちは列をなし、マラソンコースから外れた道を歩いて行ったのです。
ポツダマープラッツからゴールのブランデンブルク門の先まで移動するのですが、 その間は大きな公園になっています。 静かな公園の中を、のそのそ 保護者たちが列をなしている様子は、なかなか不思議でした。
さて、 右手にはブランデンブルク門、 左手には勝利の女神の像が立っている一直線の大きな道が待機場所でした。大きなスクリーンがあるのですが、そこには 同日に行われていたローラースケートの中継が出ているだけで、自分の子供たちの走っている姿は映されてはいません。
一体走るのにどれだけかかるのだろうとぼーっと突っ立って待っていると、大きな子たちがメダルを首からかけて帰って来ました。意外と早い。
それとともに迷子の呼び出しが始まりました。マルマル小学校のマルマル君がお父さんを探しています。何とかちゃんの学校の付き添いの人は来てください。保護者は1歩下がって待っていて下さい。などなど
あまりに人が多くて、子供たちが入ってくるゴールなど見えません。 もんもんとしながら待っていると、私たちの学校の1軍が帰ってきました。息子もいました。 胸からメダルを下げています。おお、ちょっと感動。
息子は少し頬を赤くしており、全然余裕だったと感想を言いました。
帰り際、ものすごい保護者と子供で道は混雑しておりました。ブランデンブルグ門まで行くと、門の前のマラソンコースの道の両側に、たくさんの人々が立っていました。息子もこの道を走ったのか、これは素敵な体験だ。
でもでも、私はその走っている姿をこの目で見たかった。
通行止めのせいで、一駅先の地下鉄には行けず、ものすごく混んでいるブランデンブルグ門前の地下鉄の階段を、どうにかこうにか降りて、電車に乗り、帰路に着いたのでした。
親と子とベルリンの盛大なイベントは、無事に終わったのでした。
ちょっと不満だけど。