オンライン補習校の感想。海外在住で日本語勉強って、どこまで行けるかな。
ベルリンには日本語補習校があります。しかし小学部からは西にしかありません。東に住んでいる私たちは通うのを諦め、オンライン補習校に切り替えました。今回は、日本語環境にいない子供たちが、オンラインで日本語を勉強している様子にツッコミながら、感想を綴ります。
始まるまではぐずるが、始まると楽しそうである
子供のあるあるかもしれないが、宿題はしたくない、さっさとして終わらせばいいものの、いつまでもぐずる。最悪、悔し涙を流しながら殴り書きでやっつける。これでいい訳がない。しかしベストな状態で宿題ができるのは10回に1回ぐらいなもんで、現実は厳しい。
ところがどっこい、いざ授業が始まるとものすごーく楽しそうである。上のこのクラスは子供3人。ドイツ在住の女の子、ドバイ在住の女の子、息子、そしてイギリス在住の先生である。先生も海外在住なのだ。アメリカだったり、一度はアフリカに住んでいる先生もいた。
下の息子は小学一年生のクラスになった。もう自分が話したくてしょうがない。他の人の話題にオーバーリアクションで手を叩いて喜び、全然関係ない話を大きな声で何度も繰り返したり、ブレーキが効いてなさそうな様子。だが先生は終始優しい。録画されているから下手なことも言えないだろうけど。休んだら授業の録画が見れる仕組みなのだ。
他の国に住んでいる先生や子供の小話が面白い。
私には馴染みがないドバイに住んでいる女の子の話は、ついつい耳をそばだてて聞いてしまう。
「エレベーターで、ペットと入る用と、そうじゃないようがあるの」
え、それどういうこと?ペットいたらまずいのか?それともお犬様用に別にされているのか?ドバイは金持ちが住んでいるから、そういうのもあるのか。授業に割り込むわけにもいかないので、ものすごく気になるが詳細は分からなかった。
先生の話も興味深い。
「私の生徒さんでもイスラエルから引っ越した方がいらっしゃいました」
戦争の影響で、イスラエル在住の日本人家族が引っ越した話。なるほど、普段は遠い戦争の影響を感じる。
「これ、時間がかからないスタイリングなの」
小学四年生の女子が、時短テクニックを頭に入れて美を追求している。普通に驚いた。
先生に一言申したこともある
その先生はアメリカ在住の方でした。声の明るい華のある先生でしたが、とにかく英語が出てくる。海外在住あるある。 私も日本語を話しているときにドイツ語の単語を使うことはある。しかしこれは日本語の授業だ。
「そうだね。フラッグだね。」はないだろう。そこは旗ってまず言ってくれ。
「そうだね。ポテトだね。」じゃないだろ。じゃがいもだろう。
ある日先生は天気について話をしていた。先生は息子に「晴れってどういうこと」と聞いた。どういうことも何もないだろうと私は内心思ったのだが、息子はうーんと考えてから「あったかいこと?」と言った。すると先生は「サニーだね」と言った。これは英語の授業なのか?
先生に直接言っても変わらなかったので、授業についてのアンケートが来た時に書いておいた。
最近その先生は家族のご都合とかで辞められた。内心、私がいらんことを言ったから、やる気をなくしてしまったのかと気を揉んでしまった。
どこまで行けるだろう
小学校3年生の壁と言う話を聞いたことがある。それは漢字の壁である。もう息子は小学校1年生の漢字すらしっかり書けない。どんどん増えていく漢字にこの先どう対応していくつもりなのだろう。相変わらず宿題をやる気はないし、私も漢字が苦手だったから無理強いもできない。
Duolingoのようなアプリで、ゲーム感覚で楽しく漢字が勉強できるアプリがあったら誰か教えて欲しい。
結論。とりあえず満足している
私達が利用しているのはコスモスの丘という補習校だ。どこかの主婦の方が書いていたブログを読んで決めただけだが、授業自体は子供が楽しんでいるので続けていくつもりだ。
グーグルカレンダーとグーグルミートを使った授業。便利な世の中になりました。つたなくても日本語をキープしてくれていれば、良しとしよう。
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