エレベーター工事のトラブル事例④-3
地域密着の比較的大規模な総合病院に併設された老人介護施設なので重い認知症の方や、精神薄弱者の方の割合が多いので共用廊下、エレベーター乗場等の作業には気を使っていました。この工事の重要な仕様の一つに乗場の操作盤に暗唱式の呼び登録を設定し、施設スタッフしか使用できないようにする仕様が盛り込んでいました。操作方法はオープンにはできないのですが、仕様通りにセキュリティーがかかりません。
普通のエレベーター同様に誰でもボタンを押したらエレベーターが来てかごに乗れます・・・・。
ついに完了引渡の日がきてもセキュリティー運転が出来なかったのです。
”どうなっている!?呼び登録の基板の設定の問題でしょ!?いつになったら正しいロムのデータ設定ができるのか!?”
もう、これ以上の醜態は容認ならないので本社の電気設計の担当者、その上司にかなり激しく噛みつきました。
ようやく正規のデータロムの基板が着ましたが、その入れ替え作業に2台ともエレベーターを停止する必要があるとの事。
タダでさえ、日中現地スタッフの方が各階乗場に目を配ってエレベーター利用者に危険がないか巡回観察されてるのに、毎食事の配膳や入浴でエレベーター2台とも使えなかったらどうするの!?
当然、作業は夜中となり責任者として立会し今度こそ無事完了しました・・・・!
事務長様並びに病院施設担当者様には、怒りを通り越して呆れ、後悔、諦め、悟り・・・?
こんな事態はもう2度とあってはなりません!!!
二度とさせない、ならないようには他部署であろうが別会社であろうが確認、確認、確認を徹底するしかないです。
だから、エレベーターマネージメントを立ち上げました。経験豊富なコンサルタントが必要なのです。
どうか皆さん、エレベーターマネージメントをよろしくお願いします。