油圧エレベーターは無くなるのか？①
地球温暖化、環境保護、脱炭素、SDGs・・・。これらの地球規模の世の中の動きから、自動車業界、建設業界等筆頭にあらゆる産業に大きな影響を与えています。イメージとして石油を燃やすと二酸化炭素CO2が排出され温暖化が進むからこれからは電気自動車だ。とか次世代のエネルギーが取りざたされてこのエレベーター業界も大手メーカーが主導で改修工事マーケットを油圧エレベーターをターゲットとしたビジネスモデル営業展開がここ１０年程進行しています。
油圧のエレベーターはまるでこの世の中から抹消されていく時代遅れの遺物として扱われ撤去して機械室の不要なロープ式エレベーターに入替られていってます。
本当に油圧エレベーターはすべて無くなってしまうのでしょうか？エレベーター以外でも動力を伝える作動油はたくさん存在します。
自動車でも燃料とするガソリンは縮小していくでしょう。でも完全０％にはならないと思います。車のエンジンは電気でもサスペンションのダンパーは油圧であったりそんなすぐに簡単にはなくならないと思いませんか？
ロープのように直線的に駆動力を伝える以外の機械設備は案外工場設備や搬送設備、いろいろな利用用途が存在してます。
エレベーターもロープ式のようにロープが摩耗劣化して赤錆進行、最悪切断かごが急降下する構造に対して、少なくてもかごが急降下する事はほぼない構造なので、ロープ式の最新の安全基準を満たしてようが油圧式は少なくてタンク内の油が急に漏れ出しても急降下、急ブレーキとなることはありません。
何事も物の本質を捉えて保全管理に取り組まなければならないのではないでしょうか！