油圧エレベーターは無くなるのか?②

油圧エレベーターは本当にこの世から無くなってしまうのでしょうか?
新築市場をターゲットにしてる大手メーカーは早々と新設油圧エレベーターの生産を終了してから、かれこれ20年が経ちましたが、全国には65,000台以上の油圧エレベーターの保守台数が存在してます。
確かにピーク時は100,000台だったので20年間で3.5割減ですが、2014年から減少幅が年間1,000台ペースで緩やかな推移なのです。これは機械室のある旧ロープ式エレベーターの減少ペースとほぼ同じで、いわゆる解体、撤去、建て替え等の自然減少幅と言えます。
世界のエレベーター市場に目を向けると油圧が無くなるどころか、大型の荷物用エレベーターを中心に増加しています。油圧バルブの技術革新も進んでいてAI基盤がバルブに組み込まれ学習機能が最適な着床精度、加減速の油流量の制御、油温からの粘度状態によるレベル誤差を解消するなど大ベテランの職人芸を数時間で完了させるレベルまで発達しています。
残念ながら国内エレベーターメーカーにそこまでの開発力はありません。
一部のある独立系保守会社に熟練した技術スタッフがこれからの油圧エレベーターの保守、改修工事を担っていくに違いありません。
油圧エレベーターの所有者、管理者様はどうか偏った情報だけで判断せずにプロのコンサルティング会社に相談してみてください。

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