エレベーターの床タイル貼替工事
一般的にエレベーターのかご床の構造はベース鉄板に耐水べニア、その上に300角の床タイルを敷き詰めていました。
使用環境で差があるのですが10~15年くらいで操作盤前とかかご中心付近からタイルが劣化し剝がれたり窪んでしまったり踏んだ感触で明らかに凸凹してたりすると車椅子の利用者にとっては不便を感じてしまう程悪化してきます。
床の表面にダスキンマットを引いてたりするとマット下のタイル腐食劣化状況が見えないのでマットをめくるとある個所のタイルの四方が削れてたり、浮いていたりします。
主な原因は、経年でタイルーべニア間のボンドが劣化、剥離してその隙間から雨の日の靴底の水分が隙間を伝って下のべニアを腐食し、その下のベース鉄板も錆びさせ、膨張しタイルが浮いてしまうのですが、行きつくところまでの状況にならないと気付かないものです。床全体のタイルを剥がしてべニアも交換し、今はタイルではなく床サイズに合わせてカッティングした長尺シートを張り、被せて四方をコーキングして水分が入らないように処理します。エレベーターの床なんてあんなせまい面積の割に工事代が割高なのは材料よりも人工費用が嵩むからです。慣れた職人さんなら半日で仕上がりますが、エレベーターを安全に停止して、扉も開いた状態で施工する必要があるのでエレベーター屋の人工もかかります。どうか、単純な建築床の補修ととらないで専門的な工事と受けとめてエレベーター会社からの見積の検討をしてください。