訪問看護ステーションを立ち上げた経緯


2024年4月1日に訪問看護ステーションちょいすを開設しました。
訪問看護事業をスタートして早くも2か月が経過した今、立ち上げることになった経緯をお話します。


経緯①

私は看護師になって14年になるが、そのうちの12年は訪問看護に従事していた。
看護師として働く中で病棟勤務時代に病棟で嚥下のチームに所属していたことで摂食嚥下に興味を持ち、訪問看護師として働く中で「誤嚥性肺炎」を繰り返す方や「食事摂取」に問題がある方にたくさん出会ってきた。
難病の方で進行スピードが速く、嚥下機能の低下も顕著に認めており、それでも「美味しいもの」が食べたい。胃ろうは造りたくないという意思表示をされた方との関りが印象に残っている。「おせちが食べたい」「花見がしたい」と本人の想いを一つ一つ汲み取り小目標とし、目標達成のために訪問看護師、訪問リハビリ、訪問歯科医師、歯科衛生士、訪問栄養士、福祉用具、ケアマネジャーとたくさんの方が関り、情報共有を密に行い一つの目標に向かってワンチームになる。筋力が低下し表情がつくりにくくなっている利用者さんの顔にも笑顔が見えたときにその小さな目標が達成されたのだと感じる瞬間だった。
この経験から在宅で食支援を深め、地域で看ていきたいという思いが強くなり、周囲の応援もあり愛知へ勉強に行き『摂食・嚥下障害看護認定看護』を取得し、地域に根ざした食支援が強みの在宅支援を行っていきたいと感じた。

経緯②

2人目の妊娠が発覚したことで勤務していた職場から心無い発言があった。お腹が目立ち始めたころ入浴介助に不安を覚えた私が入浴介助の訪問を外してほしいと話したことがきっかけだった。「訪問件数減るのに同じ給料を払いたくない」「私は臨月まで働けていた」などの言葉をかけられた。ストレスにより切迫早産になり休業。退職となった。
わたしと同じママナースはたくさんおり、子育てをする一方で「人の役に立ちたい」などの看護師になったきっかけとなる思いを持ち続け仕事にも奮闘している。子育てをしやすい会社を作ります!と謳っていても実際は融通が利かないなんてこともある。現在進行形で子育てをしている私に出来ることは何か、どんな働き方なら子育てしやすいといえるかを探求しカタチにしていけたらと思っている。

以上!
摂食嚥下障害看護認定看護師の2児の母が訪問看護ステーションを立ち上げようと思ったきっかけでした。
利用者さんの「食べたい」「味わいたい」を大切にし、ママナースが自分を大事にできる職場を目指してます!

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