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読書メモ「システム・インスパイア―ド・リーダーシップ」

表記本を読んだので感想を記載します。

 ORSC(組織と関係性のためのシステムコーチング)についての内容を説明した本です。読む前はコーチを実施する人たち向けの本と思って自分にはあまり関係ないと思っていたのですが、読んでみたらマネージャ必読の内容と感じました。また「スクラムマスターザブック」や「アジャイルリーダーシップ」で言われていた内容もちらほらあってこの辺のシステムコーチングの考えはもっとちゃんと理解したいなと感じました。ただ、概念的には素晴らしい一方自分でスキルアップできるかは微妙とも感じたので、研修等もそのうち参加してみたいと思いました。


システム・インスパイア―ド・リーダーシップの中核は関係性システムの知性です。これは、個々人の経験をシステムの表現として再解釈する能力です。

1章より

⇒個人の経験をシステムの表現として再解釈するという言葉は難しいですが、自分の中では多面的な要素の整合を取るといった理解をしています。

目の前の業務に向かう手を一旦止めて、かつて起きた事、これから起きそうな可能性に思いを巡らし、すぐに解決策に飛びつかずに、何がここから起きようとしているかを紐解いていきます。そして、自分一人だけでなく、関係性システムに関わる人達や影響を受け合う人たち一緒にその課題を解決していきます。

2章より

⇒ふりかえりとして大事にしたい考え方だなと思いました。一緒に解決という姿勢は非常に良いと思います。

関係性システムとは「共通の目的やアイデンティティを持った、相互に依存し合った存在」と定義されます。具体的には、組織・部門・経営陣。プロジェクトチームあるいは2人組(ペア)などです。

3章より

⇒関係性システムとして認知するという点にとても関心を持ちました。ただこの本だけで自分で意識できるかは若干自信がないとも感じました。

システムのルール:誰もが正しい、ただし全体からすると一部だけ正しい

3章より

⇒マネジメント3.0やアジャイルリーダーシップでも出てきた一節。この事は仕事で熱くなると忘れがちなので、いつも意識したいです。

サイレス・モデル(S-CI-R-E-S)
S=システムを観る、聴く、感じる(System)
CI=意識的・意図的な関係性を維持する(Conscious&Intentional)
R=システムの姿を自らに明らかにする(Rveal)
E=対立を取扱い、システムの出現を対話を通じて促す(Emergence)
S=安心安全な場をシステムと共に創る(Safety)

4章より

⇒4章以降具体的な、サイレスモデルについての説明があります。

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