「アジャイルコーチとスクラムマスターの集い」に行ってきました(DAY2,3)
表記イベントに参加してきたので感想を記載します。ちなみに前日分の記事はコチラになります。
2日目は仕事の都合もあって、OSTよりも来ている方との対話が中心でした。
POの育成について
・「やりたい事がある」という意志がPOには大事。やりたい事を実現するための、仮説を立てる事ができる適正が重要で、そういった人は育成もありつつも、昔からの経験でそう動けるので、素養を見つけ出す方があってそう(昔から普通に考えたらこっちが良いよね。と言って変えてきている人)
・やることが既にある状態であれば、案件を進めるという意味では「プロダクトバックログマネージャー」でも良いという考え方もある。プロダクトバックログの管理も一定スキルがいるので、そういったマネジメントも重要。
・新規プロダクトを新規POに任せるのは無理ゲー。PO育成は長い目で見る必要がある(3年以上はかかる)。また実際の経験させる練習は必須。
・共犯者モデル。受発注の際にビジネス側の推進者とIT側の推進者がタッグを組んで進めるのが日本企業では最適解では。色々な境界があるので、共犯者の2人は絶対にタッグを組んで進めるという意志(裏切らない信頼)が大事
・POとして置かずにビジネス側のメンバーをステークホルダーとしておきながら進める体制も有
⇒個人的には組織的に「共犯者モデル」を勧奨する文化や政治を進めることが重要だなと感じました。
Agile PBL祭りについて
・Agile PBLの歴史について、みほらぶさんから教えてもらいました。前にスクフェス福岡でもみほらぶさんから「学生のPBL」の話聞きましたが、その後コミュニティ等で、ものすごく優秀な新人や学生さんに出会うことが多く、学生向けのPBLでの取り組みはとても気になっていたので、歴史やみほらぶさんの想いを聞けて良かったです。オンライン開催の時はPBL祭りも少し参加しましたが、オンサイトになってからは参加できていないので、今年は見に行きたいなぁ。
まだ、採用等でがっつり関係することはなさそうですが、とりあえず参加するだけでも薄く関わっていければうれしいです。(そのうちスポンサーになれるようにしたい)
コーチングしてもらう、相談に乗ってもらう
・豪華な方々が多いので、現在の自分の悩みを何名かの方に相談させてもらっていました。現在の悩みが今までの成功の仕方と異なるやり方が必要になっている為、いわゆる「アンラーニングタイミング」だという事を改めて理解しました。ただ、実際どのようにアンラーンするか?(逆にしないという選択も有)は、自身が何やりたいか?どうやりたいか?という事に大きく関わるので、結局日々の事や中長期のリフレクションがものすごく重要そうだなと感じました。そういったリフレクションタイミングを求めて、この会に参加したので、コーチしてもらうことで考える事ができ、非常に良かったです。
また、自分自身がアンラーニングしてステージを変えないといけないと脅迫的に思いすぎていることも感じました。「コントロールできない状況を怖がっているのであれば、あえて進まずに今のコントロールできる環境を大事にする選択肢はないのか?」と聞かれて即答で「それはない」と答えましたが、答えてみて、選択肢自体が自分の中に無かったこと自体が良くないと感じました。自身のやりたい事や今楽しいことは軸にして、自分の状況は前向きに捉えることで、今取り組んでいる状況に対して「実験的な要素」という認知をすることは、自分のケアのためにも大事そうだと感じました。ありがとうございました。
aki.mさんとのモブワーク
aki.mさんが仕事で日中いないということで、帰ってきたaki.mさんを車で迎えに行きました。aki.mさんとは下記プロポーザルの事で一緒に登壇出来ないか、ずっと話したいと思っていて、そういう話をするためのも送迎タイミングは相談しやすいなーと思っていたので、ある意味狙い通りの結論になりました。「ウンエイin agile」で話したら面白そう。エンタメ要素溢れる内容にしたい。と場所と内容も決まり、プロポーザルも提出しました(リンク)。
RSGTでプロポーザル出した時はやる気だったのですが、最近カルティベースにハマっていて、Scrum Tokyoの動画をあまり見れてなかったのですが、aki.mさんとバトルとなったので、また自分専用のDBをアップデートしていって、尊敬しているaki.mさんにバトルで勝ちたいと思いますw。
(また、ちょうど翌日の安斎さんのvoicyでも人とコラボするための戦略みたいな話していて、コレコレ。と思って聞いていたw)
ゆるゆると話す
その他色々な方と話すことが出来ました。ありがとうございました。
・エンジニアメンバーが過保護にダイジされている空気がある。1on1等でエンジニアの要望を聴いているものも、それがプロダクトを良くすることに紐づいていないケースもあり、注意が必要
・エンジニアマネージャーといわゆる課長/部長は何が違うのか?⇒基本的には同じ。
・上記のような状態も含めて観察が大事。また良いふるまいをチームで増やしていく事ためには「良いふるまい」が何なのか共通理解を育んでいく仕組みづくりが必要。良いふるまいに対してサンタクロースがプレゼントを配ると良いのでは?観察が大事なので「カンサツロース」と命名(途中まで良い話をしていたが、カンサツロースが産まれてからは盛り上がりすぎて話がグダグダになったw)
・合宿は場の設定がものすごく大事。自分たちで自己組織的に動かないと意味がないので、そういった設計が重要だし、それを考えると2泊あるのが望ましい。無理に進めようとすると上手くいかない(アトラクタさんの宿泊研修でも、説明なしに初日の昼ご飯を始めて、微妙な状態を経験してもらってから進めているが、それも場に慣れる等で意図的に狙っている)。どこにセンターを置くかといった人がかかわる場の設定が大事。(ちなみに、ちょうど安斎さんのvoicyでも場の設定の話してて、理解が深まった)
・またメンバーが集まった時に目的や計画を考えるという動きになるが、作業を進めて見れる物、動くものをを一緒につくる経験を積むという事も大事。(エフェクチュ―エーション的な進め方)
・スクラム自体が安定と不安定のバランスを意図的にとるフレームワークになっている。そのバランスをとるのがスクラムマスターの腕の見せ所、最初スクラムやるタイミングでは、スキルがなくて不安定にしても何も出来ないことが多いので、まずは「ゼロフィーチャーデプロイ」(いわゆる一本通し)から始めて、CICD環境整えて進めていくという実際のモノづくりを中心に進めていく事も大事
・人によってルーティーンがある。「アイデアを出すために体を冷やしてから温かいシャワーを浴びるとアイデアが出るので、発表等で追い込まれているタイミングは1日に何回もシャワーを浴びている」←このルーティーンを編み出すためにも色々実験したとのこと。。。
・プロポーザルや発表のモチベーションも人それぞれ。「自分が探究したこと、伝えたいことを自分や組織の今後に向けて発表したい」という人もいれば、「発表自体を自身の探究として使っている」という人もいる
感想
箱根という事で露天風呂があるのですが偶然2日とも、露天風呂で同じメンバーに出会い、1時間近く露天風呂で話していたのがツボでした。前回のリトリートの時は少しでもたくさんの方と話したいというスタンスでしたが、今回は仕事の関係もあってちょっとバタバタとしていたのと、前回から知り合いも増えていたので、ゆるゆると過ごせたのは良かったです。
あと最近はまっている安斎さんやmimiguriさんが言っている内容と重なる話が多いのも個人的には面白いなぁと思いました。単に今の私の探究のレンジからするとなんでも紐づけてしまうという事があると思いますが、そういった複数の視点で考えられるようになったことも前からちょっとは成長しているかなと感じます。
ありがとうございました。