Qiitaカンファレンスに参加してきました。
表記イベントを視聴したので感想を記載します。
「開発現場を盛り上げたらいつの間にかトラブル0になった件について ~ エンジニアリングの力を引き出す、プロジェクトマネージャーの秘策 ~」
株式会社アジャイルウェアの小林さんの講演でした。プロジェクト管理についてのコミュニケーションに焦点を当てて説明していただきました。
・現場のメリットを示せておらず、互いのリスペクトが足りていない
⇒ 心理的安全性が基盤となっている
内製化でクルマの未来を作るぼくらの話
KINTOテクノロジーズ株式会社の日野森さんの講演でした。短期開発でどのようにMVPを作っていったのかのストーリーについて説明いただきました。具体的な構成についてなぜ採用したなど中身の話も聞くことができました。資料がかわいくて見やすかったです。
三流エンジニアが、世界一流の環境でなぜか生き残れている誰でも出来そうな秘密
マイクロソフトの牛尾さんから「世界一流エンジニアの思考法」の本の内容を中心にした発表でした。fukabori.FMをちょっと前に聞いたので2回目の話が多かったですが、楽しく聞けました。下記最後のポイントはやってみよう。
・行き当たりばったりの試行錯誤は悪である⇒まず問いを立てて、仮説を立てて推測する
・何をやらないかをいつも考える
・2に上の人と1on1をして2つ上の人が望んでいることを理解する(戦略が重要)
開発生産性向上サービスを作るFindyが自分たちで開発生産性を爆上げした組織づくりの歩み
Findy Team+:生産性を可視化するための環境整理。Findy自体でも開発生産性に関する課題と解決のための取り組みを紹介いただきました。
デプロイ頻度は週1回、ビッグバンリリース、バックとフロントが密結合等Findy自体でも課題が多かった。ただ、CI/CDの改善(ユニットテスト80%をまず目指して、CIを1時間⇒10分にしていった)、開発フローとマインド変化(戻りが大きかった課題について、プルリクを細かく、ToDoリストで見える化してレビューを早くしていった。組織全体がアジャイルになっていった)、コミュニケーション改善(目標設定と期待値調整を明確にした)と取り組んでいった
Amazon の文化は実際の開発にどう活きているのか、経験者に訊いてみる
AWSの塚田さん、松井さんからカスタマーエクスペリエンスを重視したフライホールの話や「分解、チームの自律化、自動化」をイメージしてのtwo-pizzaチームのマイクロサービスをどのように組織全体で作っているのかという話でした。リーダーシップ・プリンプルとして、「お客様のメリットを第一に考え、しっかりディスカッションして衝突を乗り越える」という事を大事にしているそうです。
"自分戦略" の要諦 〜20年タイムボックスの検証から言えること〜
レッドジャーニーの市谷さんからの講演でした。「戦略の要諦」という本からこの題名にしたそうです。
自分自身をプロダクトとしてみる
自分自身を自分の限界にしない
・元々はN次受けのプログラマーから始まり、1次受けのSIerとなるがデスマーチに苦戦する(常に経験が足りない状態⇒経験の拡張)
・Hangar Flight(お互いの体験を共有し合って、コミュニティを作る)
・SI⇒サービス会社⇒アジャイル開発と変わっていった。ただ、変遷の中で作っているものが本当にこれで良いか?という点に立ち当たる
・本も書いて一定出来てきたが、次は重力の強い企業での組織アジャイルをやるために新たな会社を作る:ここまでが20年
・自立前は思うようになるためのいしずえだったが、思うことが出来ると同時に、思うようにならないこともはっきり出てくる:「こうなりたい」を見越して準備するわけではない
⇒『出来ていない自分がいる』を感じる時間を作り続けないといけない
・自分の不確実性を自分で上げる。問題は、どのように越境のタイミングに気付けるか?だからこそ、むきなおりを大事にする。(問い直す機会を定期的にとる)
・自分一人だけがでてくる、「むきなおり」をやっていると自分次第戦略になってしまう(自分の範囲で出来ることになってしまう)※コミュニティが大事
・自分は何者なのか?(自分が今どうなっていて、どこに足を踏み出すかを問う質問)は怖いタフクエッションではあるが、自分に向き合うことで自分を知る事が大事
感想
バラエティに富んだ講演で楽しめました。(ただ、せっかくのお祭りなので、もう少し参加者がワイワイ出来る要素があった方がより良いとは思いました。)
牛尾さんの話で出てきた戦略(ストラテジー)で考えるという話と市谷さんの自分戦略という話は重複する箇所があり色々考える機会となりました。向き直りという意味だとちょうど4月に書いた下記がそうなのかもと思って聞いていました。ただ、牛尾さんが話したもう少し戦術っぽい話も意識したいなと思いました。