読書メモ「モチベーション3.0」
表記本を読んだので感想を記載します。
内発的動機からくるモチベーションの重要性を説いており、そのためには「自律性」「マスタリー」「目的」が重要と書かれています。内発的動機に関する研究はたくさんあるが、ビジネスの世界ではまだ十分活かしきれておらず、いまだに「モチベーション2.0」の外的な報酬と罰で対応されており、アップグレードが必要といった内容でした。私はエンジニアという職種からも「自律性、マスタリー、目的」の重要性はとても感じています。本書では「マネジメント」という言葉に対して否定的な位置づけで、死語の山に投げ捨てる時期とまでいってますが、こういった考え方を大事にしたマネジメントをしていきたいと思います。また、本の中で参考になる書籍や事例についても数多く紹介されていたのでその点も良かったです。
⇒トムソーヤの冒険の逸話から、モチベーションと遊び心や内発的動機のケースについて説明しているのですが、とても分かりやすく楽しい事例だなと思いました。
⇒クリエイティブな仕事に関して、報酬は成果に対してマイナスになり得るという事例紹介です。単純な仕事であれば効果があってもクリエイティブな仕事で報酬などで焦点が絞られるとアイデアがでにくくなるとのことでした。
⇒自律性が伝染するというのはとても良いなと思います。上記したトムソーヤの事例を参考にして色々と考えていきたいです。
⇒マスタリー(熟達)の重要性はエンジニアとしては非常に感じますが、はっきりと「苦痛である」と書いてある所も良いなと思いました。それでも完全な実現に向かって行動し続けることが重要ですし、そのためには自律性/マスタリー/目的の3要素が大事と感じました。