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アジャイル経営カンファレンス2025を視聴しました

表記イベントに参加したので感想を記載します。

アジャイル経営というテーマのカンファレンスでした。ちなみに昨年の参加記事はコチラです。

アジャイル×経営と聞くと、日本では、まだまだ、メジャーでないイメージもありますが、3年くらい聞いている中で、年々、良い事例の発表が増えてきているような感覚があります。



企業文化変革とアジャイル

 丸井グループの青井さんからの発表でした。組織の変革の取組について社長自ら話が聞けてとても貴重でした。丸井さんやMutureさんには、中の人から何人かお話しを聞く機会がありあしたが、組織文化がとても良いなと感じていたので納得の講演でした。対話の原則等掲げ、対話を大事にしている事や手上げの文化についてとても素晴らしいと思いました。


真の顧客価値に繋がるアジャイル経営とは?

 富士通の添田さんからの発表でした。手段の目的化による失敗の事例を踏まえ、どのようにアジャイルのプロジェクトを進めていくかといったお話しをしてもらいました。組織横断のバリューストリームは今後、もっと意識して考えていきたいと思います。

経営がアジャイルであるとはどういうことか

 永和システムマネジメントの木下さんからの発表でした。あえて、アジャイルとウォーターフォールを比較しながら、アジャイルな仕事の仕方について説明いただきました。OSとアプリケーションの例えをしながら、ウォーターフォールからアジャイルにどのように変えていくか、OSとアプリケーションのねじれをどう解決していくかという点に示唆をいただきました。

DX推進は人材開発から組織開発へ~IPAが掲げるDX推進指標レベル4への3つのポイント~

 AJS株式会社の飯塚さんからの講演でした。DX推進のレベル4に向けた壁を越える方法について説明いただきました。教えすぎないという伴走のポイントは目から鱗でした。


アジャイル経営として走りながら考えるDX推進のポイント

 (株)AIST Solutionsの和泉さんの発表でした。毎年、和泉さんの発表は楽しみにしていますが、今回も非常に良い内容でした。

・デジタルは100年に1度の変革と、明治維新等に例えられるが、事例を探すのは、明治維新の際に、維新のために他の藩の情報を聴いているようなもの
⇒走りながら考えるしかない。ただし正しい方向に
・30年以上ビジネスモデルが変わっていないとしたら、車の時代に馬車を使っているのでは?と疑ってみるべき
・個別対応書けるプロダクトアウト⇒サービス化×マーケットインの軸に変えていかないといけない
・薄い一般論ではなく、ビジネスドメインに深い話をするように意識しないといけない

従業員10万人規模のメガSIerのトップ層にアジャイルを体験させてみてわかったこと

 渡会さんと小原さんの登壇でした。役員、管理者をアジャイルの体験型研修に巻き込みながら、会社を変革していくための事例を紹介いただきました。1日の研修の後で、3カ月のプロジェクト型の体験研修(実際の課題解決をアジャイルで進めていく)で進めていくやり方はとても良いと思いました。

三菱電機のデジタル基盤”Serendie”におけるアジリティーの実現

 三菱電機株式会社の朝日さんからの発表でした。三菱電機グループの「Serendie(セレンディ)」の取組について説明いただきました。方針や実際の体制、施策等かなりしっかり取り組まれていると感じました。アジャイルのコミュニティでも三菱電機さんの話を聞く事も多くなってきたので、引き続き楽しみにしています。

人材不足という迷宮からの脱出:サービスドリブン経営とスキルベース組織が拓くアジャイル経営の新時代

 Hyper-collaborationの吉田さんからの講演でした。人材について、そもそものビジネスに立ち返った時の役割の面から説明いただきました。タレントアーキテクチャとして、会社の中で複数の経験が出来るようにしていく事やAIとの協働(やっている事をAIで分類しながらサービスの解像度を上げる)や学習について非常に興味を持ちました。

開発事例から学ぶアジャイル経営の具体的な進め方

 日立製作所の向坂さんからの発表でした。アジャイル経営を小さくチームから始めるための方法について説明いただきました。また、最初に成果物が決まっていない中での予算承認をしてもらうポイントが興味深かったです。

アジャイル思考がもたらすウェルビーイング経営とプロダクト成長の軌跡

 アジャイルウェアの川端さんからの発表でした。 アジャイルのサービスを作っているだけあってホラクラシーでアジャイル組織を進めているという事で先進的な事例を紹介いただきました。アジャイル経営に加えて、お客様へ深く寄り添うことが大切といったお話でした、

大和ハウス工業のDXを支えるもの~変化に対応するスピード~

 大和ハウス工業の松山さんからの発表でした。組織をかなりダイナミックに動かしていて驚きました。TOCのCCPMでのプロジェクト管理成功の事例や、内製開発の重要性についてお話しいただきました。大規模プロジェクトの成功割合は凄いと思いました。

組織の鮮度を保ち続けるために全社員で取り組むアジャイル経営

 KAGの木暮さんからの発表でした。小暮さんの発表は何回か聞いていますが聞くたびに内容が進化しており、驚きます。「組織は変化し続けないと慣れが生じて、受け身になる​」と話されていましたが、まさにそれを体現しているなと思いました。エンジニアのサイクルとコーポレートのサイクルが合わないと上手く進まない​とのことで、全員がスクラムの資格を持っているというのはさすがKAGさんだなと思いますが、会社全体でAgilityを発揮するためには大事なことだと思いました。KAGさんには引き続きの進化を楽しみにしています。

価値創造の新時代:変革を進める戦略的挑戦

 武田薬品工業の松野さんからの発表でした。デジタル部門から会社全体にアジャイルの広がる事例を話してもらいました。またスクラムマスターの半数以上が女性というのもだいぶ特徴的で、会社全体で盛り上がってそうだと感じました。規制業界でこの広がりは凄いと思います!日本に希望を感じる良い講演でした。

社内起業×アジャイル:失敗から学んだ実践のリアル

 レバレジーズの西さんからの発表でした。自社プロダクトのプロダクトマネージャーとしての失敗事例から、社内起業として、サービスを立ち上げる事例について説明いただきました。企画~半年でローンチしながら進めていったスピーディーな事例について説明いただきました。プロダクト作成、事業運営に関するポイントがきゅっとまとまっていてとても分かりやすい説明でした。

個性を引き出し活躍するタレント育成術~ホリプロのタレントマネージメント”サラダボウル”戦略とは~

 ホリプロの鈴木さんからの発表でした。エンタメの話を普段聞く事が無いので、非常に興味深い内容でした。自律的に動ける人間力高い人材をどう育成するか?という点について芸能の面から、スターたちが何をきっかけに成長したのかという事例を聞く事が出来ました。諦めずつに伝え続けることでその言葉が、自分の言葉になっていくというのが印象的でした。

感想

 アジャイルの浸透を感じるカンファレンスでした。自分の会社の状況と比較すると焦るなー。ありがとうございました。また来年も楽しみにしています。


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