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読書メモ「リーダーの作法 ささいなことをていねいに」

表記本を読んだので感想を記載します。

Netscape,Apple,Slackでマネージャやエグゼクティブを経験した著者のコラムをまとめたものです。システム関係の仕事でリーダーを実施する人には、どれかのコラム内容にぐっとくるメッセージがあると思います。スクラムマスター的なリーダーシップと自ら舵をとるアントレプレナー的なリーダーシップの両方が感じられました。

気になった点

時間を節約する方法はいくらでもありますが、そもそもその仕事を手放せていないということ自体、自分ができること、できない事を自分できちんと測れていないという意味で、リーダーシップを発揮できていないことになるのです。

2章 会議ボケより

 まさにすぐこの状態になってしまうなーと身につまされました。

虫の知らせは感覚です。何に由来するのかわからないので、気にしていいものか、ためらってしまうかもしれません。(中略) まずは感覚に耳を傾け、それから行動するしかありません。

5章 虫の知らせより

この感覚に耳を傾ける練習というのはとても重要と思っていますが、結構優先度を下げてしまうんですよね。

リスクを回避するために人を恐怖で押さえつけるようなパフォーマンス管理の考え方は、何がなんでも避けるべきだと考えています。それをしてしまうと、すべてが変わってしまうのです。

7章 パフォーマンスに関する質問より

パフォーマンス管理はリーダーとしての存在自体が、パフォーマンス基準を設定しているという言葉が印象的でした。あなたがリーダーとして何を大切にしているかを示すのが重要という一節には痺れました。

え仕事の場面では、青テープのアドバイスに、少し手を入れて簡略化しています。
1.新しい環境では、違和感のあるものは何でも目につきます。
2.大小に関わらず、違和感を感じたことをすべてリストアップしてみましょう。
3.1カ月くらい待ってから、すべてに対処してください。

10章 青テープリストより

説明責任ということで問題と感じた箇所はとりあえず青テープを貼ってもらい、対応するしない含めて、全てクローズするというのは透明性を高める上でも大事だなと感じました。

頭の中で「私がキーボードをたたいていたら、満点だったのに」という囁きが響きます。シーッ、静かに。この場合のB評価は、あなたが信頼できるリーダーである証なのです。

11章 我慢の限界まで任せる

プロジェクトを任せた際に、B評価がリーダーとしての成功ということはしっかり覚えておこうと思います。自分でやってしまうとA評価になるが、それは、組織として継続性がないということです。

採用とエンジニアリングは掛け合わせることで力を発揮する組み合わせです。なぜなら、健全で生産性の高いチームを作る仕事は、チームと会社の成功につながるからです。時間をかける価値があるでしょう。

12章 採用するには

採用については今までは人事にお任せだったのですが、これから役割が上がっていく中で、採用の重要性は感じています。

ほめ言葉とは、無欲で、うまく表現された、タイムリーな成果の承認のことです。

14章ステキなほめ言葉

タイムリーが大事!!!

最初の組織図は、人ではなく、製品や技術を軸に描いてください。人ベースの組織図に描かれているのは、権力構造です。

17章 組織図テストより

説明できて、透明性のある組織図は大事。実体に合わせて描いてみると補足しないと伝えられないというのも良いなと思いました。

壁に書かれた文字より、語られるストーリーの方が重要だといこととです。

21章 文化の流れ

組織として語れる具体的なストーリーが組織の文化になる!

偽ゾーンは、ゾーンと同じように、生産性や満足感を生み出すことを目的としたものです。しかし、精神、化学の両面で中毒性はあるものの、創造的な価値を持たない、まったく偽物のゾーンです。偽ゾーンでは、実際には何も作っていません。

27章 貴重な1時間

偽ゾーンに満足してしまうのは分かります。創造的な価値を持っているかをもっと重視しないと。。となるとその時間に対する準備や設計も重要かなと思います。

そして、忘れてはいけないのは、あなたはリーダーとしてまだ成長途中だということです。

28章 メンターを探せ

メンターは本当重要だと思います。大企業の管理職はもっとメンターつけるべきかと思います。

感想

 単なるノウハウ集かなと思って読み始めたのですが、かなり響く内容があり、中間管理職である、今読む本としてちょうどよかったです。ありがとうございました。

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