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読書メモ「This is Lean 「リソース」にとらわれずチームを変える新時代のリーン・マネジメント」

表記本を読んだので感想を記載します。

 Leanという言葉が広く使われる中で、抽象・具体を考える中で何がLeanかという事を定義・説明する内容の本になっています。
フロー効率とリソース効率の2軸で表現しながら、4事象の中でどのように動くことが良いのか(まずフロー効率を目指していく事が良い)という軸で説明していて、言語化する上で一つの気づきとなりました。

また、効率についての法則については、改めてちゃんと考えることができ、参考になりました。

リトルの法則
スループット時間=プロセス内のフローユニット数×サイクル時間
ボトルネックの法則
1 プロセスを流れるのがモノであろうと、情報あるいは人であろうと、ボトルネックの直前に必ず渋滞が生じる。多くの場合、特にフローユニットがモノまたは人の場合は、どのステージがボトルネックになっているのかを知るのは難しくない。フローユニットが情報である場合は、ボトルネックの場所で渋滞ができているのを見極めるのは難しいが、渋滞は必ずそこにある。
2 ボトルネックのすぐあとのアクティビティは、実行されるまで待機時間が生じる。つまり、フルに活用されることがない。ボトルネックでのアクティビティでスループットが最も遅くなるため、ボトルネック直後のステージでは能力よりも遅いペースで働かざるをえない。
プロセスに対する変動効果の法則
プロセスにおける変動が大きければ大きいほど、スループット時間が長くなる。

上記法則に準じて効率を上げていくが、仕事には付加価値を産む仕事(一次ニーズ)と余計な仕事(二次ニーズ)があり、どの仕事をするかで価値が変わってきて、それが効率性のパラドックスにつながる

感想

 大きな魚を釣り上げるか、魚の釣り方を学ぶか?ということで本書はまとめられている。組織やプロジェクトをその時点でどうか?という静的に捉えることと、過去⇒未来の変化として動的に捉えることでリーンの捉え方は大きく違うという事を色々な事例で説明してくれていました。
 静的↔動的を行ったり来たり捉えられるように意識したいと思いました。ありがとうございました。

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