Skyの愉快な友人②
今回は北国、ロシアの素敵な友人である「Nana 」のことを書こうと思う。
Nanaとの出会いについて
彼女とは共通の友人であるOmを通じて知り合った。
Omもまたとても良い方で、誰といたとしても必ず友人に「一緒に来る?」と手を差し伸べる人だった。
ある日、そんな彼に連れられて私はオフィスへ足を運んだ。
その時、Skyは4周年記念イベントの真っ只中であり、随分と賑やかだったことを覚えている。
私自身、初めての周年イベントでありお祭り騒ぎであり、そんな雰囲気に乗せられ胸が躍っていた。
そんな中、Omと2人ではしゃいでいたところ、Omの友人が彼の元へワープしてきたのである。
それが、Nanaだった。
Omは早速背負っていたテーブルを設置してくれた。Nanaは明るい性格でよく笑い、私達はすぐに打ち解けることができた。
そうしてしばらく3人で雑談に耽った後、徐に彼女が私へ
「あなたを抱きしめたいの」
と言い、私に一本のキャンドルを差し出した。
衝撃だった。
未だかつて、こんなにも素敵なフレンド申請を受けた事があっただろうか…いや、無い。
(そして私はこっそり「真似しよう!」と誓った)
私は二つ返事でそのキャンドルを受け取り、すぐさまハイタッチ分のキャンドルを取り出した。
私からハイタッチを解除する事で「抱きしめたいのは貴方だけじゃ無いぞ」ということを伝えたかったのだ。
いうまでも無い事だが、そのまま続けてハグ分のキャンドルも出す予定だった…………が、そう上手くはいかない。
キャンドルバトルが始まるのだ。
そして結局のところ、どちらが勝利したのかは忘れてしまったが、その日無事私とNana は友人同士になることができた。
※ 補足
チャッテに座り彼女と話している時、私はあろうことか英語を誤訳し、ずっと彼女のことをインディアンだと思っていた (後に彼女はロシア人だと知る)。
そして内心「かっこいい〜!✨」とインディアンの生活を、彼女に矢継ぎ早に聞いていた。
この裏話を知った上で、上記の出会いをもう一度読んでみて欲しい。
この、出会ってすぐにインディアンのことを聞いてくる意味のわからない人間に対して、「抱きしめたい」と言ってくれる彼女が一層輝いて見えるはずだ。
Nanaとの日々
彼女と再開したのはそれからしばらく後、約2ヶ月後である10/3だった。
確かホームが被り、キャンマラへは行かず少し話した様な気がする。
その後、私が「連れて行きたいところがある」とNanaに伝え、月がよく見える場所(星の王子さまエリア)まで手を引いたのだ。
Nanaはとても喜び、お礼を言ってくれた。
Nanaの言葉は真っ直ぐであり、私も彼女に対し気持ちを正直に伝えなければならないと考えた。
「私は貴方が『貴方を抱きしめたい』と言ってフレンド申請してくれた時から、貴方のことが大好きです」
そう言った。
すると彼女はハグを沢山、沢山してくれた。
(後に彼女は自身のことを「ハグマシーン」と言っていた。言い得て妙だと思う)
今思えば、これが彼女と親しくなったきっかけだろう。
その後もしばらく星の王子さまエリアを2人で飛び、その日は別れた
(実は、私が大きめのケープを好む様になったことも、ハグマシーンである彼女の影響だったりする)
その後、彼女はログインをすると毎度私の元へ遊びに来てくれた。
私は自身からワープするという行為が苦手だ。
しかし、そんな私に何度も何度もワープをしてくれる彼女のことを、私は本当に素敵な人だと思い、同時に有難いとも思っていた。
そうして交流を重ねていくうちに、私は彼女の言葉がとても美しいと気がついた。
なかなかに詩的なのである。
例えば以下に添付する写真の様なこと。
翻訳機能がうまく働かず、後で翻訳しようと思いスクショをしていたものである。これを翻訳機にかけたところ
「晴れた日、そよ風が吹いて、桜の花びらがそっと頭の上に降り注ぐ、春の街をのんびりと歩いているあなたの姿を想像しました」
と言う分が出力された。
驚いた。完全に不意打ちだった。
他にも。
これは別れ際に彼女が口にした言葉だ。
こんな言葉を別れ際に言われ、嬉しくならない人間なんていないだろう。
私はこの日、可愛らしい彼女ではなくバッチリ「マリリン・マンソン」に追いかけられる夢を見みて、えげつない量の寝汗を書いたのだが、それでも私の心は幸せだった。
(「マリリン・マンソン」が気になる方は「The Beautiful People 」で調べてみて欲しい)
また、Discordで連絡を取る様になってからは、この様な画像を送ってくれたこともある。
これを見た瞬間、驚きと爆発的な喜びに顔を緩ませ、すぐさま私はペンと紙を探した。
一刻も早く彼女にメッセージを書きたいと思ったのだ。
私ばかりが与えられ、申し訳なく思うほどだ。
彼女の言葉や行動にどれだけ心を温めてもらったかわからない。
少しでも返すことができていたら嬉しいと思うばかりだ。
現在
現在、彼女とはまだ交流が続いている。
Discordでは約2日に一度の頻度で連絡を取り合い、お互い好きな曲や日頃の写真などを送り合ってある。
また、ここ最近の出来事だが、彼女は私のことを「One chan 」と呼んでくれるようになった。
いつの間にか私は姉になったらしい。
その様に呼ばれることは初めてであり戸惑いもあったが、くすぐられる様な嬉しさを感じたことも事実だ。
こうして姉になった私だが、姉と呼ばれるには相応しくないほど私はNanaから多くのことを学んだ。
思ったことは照れずに人に伝えること、人の意見を尊重すること、気遣うこと。
そして、ハグは何度しても良いということ。
Skyはゲームだ。
相手の感情や考えを、私たちは画面に表示される文字のみを手掛かりとし、読み取らなければならない。
それ故臆病になってしまうこともあるだろう。私が正にそうだ。
だからこそ、Nanaの様に相手への感謝や厚意をなるべく伝えることが必要なのだと思う。
そう思うと「One chan」という言葉は、私にとって最高の愛称だ。