[不動産#1] よくある不動産投資に片足突っ込みかけた話
こんにちは。しゃふちゃんです。
今までnoteではCFAという資格に関する記事を投稿してきましたが、今回はテイストを替えて不動産のトピックについて投稿します。
不動産投資、購入、売却の3本立てです。
世間に出回る不動産の数の割には意外とこういった体験談が少なく、こちらも資格試験同様「誰かのためになれば良いな」というテンションで投稿します。
なお、こちらは仕事/資格とは関係なく完全なプライベートな話になるため赤裸々にフラットに、たまに毒舌でお送りします。悪しからずご容赦ください。
#1では不動産投資をやりかけた話、#2以降では自分用マンションの購入と売却体験記をお送りします。
営業マンは突然に
社会人になりたての数年間は賃貸に住んでいました。特に「家を買いたい」というモチベーションはなく、家賃12万円くらいの1Kで平和に暮らしていました。
不動産に興味を持ち始めたのは、会社の電話にかかってきた(今思えば仕事用電話にかけてくる時点で超☆迷惑)投資用マンションの勧誘です。最初から相手の声が聞き取り切れず(笑)あー、はい、はい、と適当に返事をしていたら
( ・`∀・´)「ご興味持っていただいてありがとうございます!それでは不動産投資について簡単にご説明させていただきたいので1時間ほど後日お時間いただきます!」(ここだけはっきり聞き取れた)
あちゃーー営業電話だったか。。と思った時には時すでに遅し、不動産投資屋の営業( ・`∀・´)とミーティングすることになってしまいました。
初回ミーティングを経て営業マン( ・`∀・´)とは何回かお話をしました。不動産投資とは何か、から始まり、ところで最近良い物件があるんですよ~というお決まり営業トークです。
社会人になりたてピヨ子だった私は割と真面目に彼らの営業トークを聞きまして、「ふーん、面白そうじゃん」と特に何も考えず投資用物件の購入を決めました。
今考えれば「インフレ対策になります」とか、「生命保険代わりになります」とか、ちょっと勉強すれば不動産投資の常套文句なのですが所詮社会人なりたてピヨ子にはすべて魅力的な話に聞こえてしまったのです。こうして不動産(ワンルームマンション)投資っつーのは後が絶えないわけですね。
謎物件の購入申し込みへ
( ・`∀・´)「なんと、今ちょうどめちゃくちゃいい物件が出たんですよ!これは取り合いになること間違いなしです!」
こーんな嘘っぽさMaxの話にもピヨ子は「あらなんて良いタイミング!買います!!」と脳死判断をしてしまいます。
物件は、豊島区にある築20年マンション。価格は4000万弱で、まあほんと投資界では「よくある物件」ですよね。
( ・`∀・´)「オーナーチェンジなので、内見はできません。人気物件となる可能性が高いので、すぐに申し込んだほうが良いですよ」
こんな言葉を受けて、あまりのスピード感に戸惑いつつ、私は申込書に判を押してしまいます。
手元の収支シミュレーション表を見ても、だんだん赤字になることが明らかです。ローンを完済したところで、その物件は築60年。「儲け」なんて出るはずがありません。それでも「不動産を買った」っていう自己満に浸りたかったんでしょうねぇ。本当にバカです。
営業マンへの違和感
ところで、私にアポなし電話をかけてきた担当営業( ・`∀・´)は同年代の新人君でした。「ザ・不動産営業マン」という見た目のゴリゴリマッチョです。
非常に元気がよく「あーやる気のある新人さんだな(上から目線)」と思っていたのですが、この脳筋営業マン( ・`∀・´)に段々違和感を感じ始めます。
最初のミーティングを経て、何回か打ち合わせという名のお食事に誘っていただきました。まあ接待的なやつですね。
その接待に選ぶ居酒屋のセンスがあまりにも悪すぎたのです。
周りがうるさくて何も聞こえない、内装はボロボロ、喫煙OK、食事も微妙。。申し訳ないですが、お金を出してもらっても全くうれしくありません。
(; ・`∀・´)「ちょ、ちょっとうるさいっすね。。」
このやり取りを何回したことでしょう。頼むからちょっとは学んでくれ。
しかも、隙あらば自分語り。
( ・`∀・´)「自分、ゴルフめっちゃ好きなんすよ!」
( ・`∀・´)「自分、彼女できたっす!幸せっす!」
私はこの人のために時間を作って何をやっているんだろう。と段々不信感が募ってきました。当時社畜だった私にとって、平日夜は非常に貴重な時間です。疲れてボロボロの体に興味のない人間の自分語りは傷口に塩と山椒を同時に塗られるようなものです。
「あぁ、こんな人から高級な買い物をするなんて、自分はとんでもないことをしてしまったかもしれない」と頭の片隅では思いつつも、それを認めたくない気持ちでやきもきする日々が続きました。
守護霊がほほ笑んだ瞬間
売買契約の流れは、契約書にサイン&捺印→ローン審査→通れば晴れて売買契約成立という流れでした。
( ・`∀・´)「しゃふさんは年収も勤続も問題ないとのことで、金融機関から簡易的に事前オッケーもらってるっす!」
そう、契約書に判を押した時点で、ローンはすんなり通り、あっという間に売買契約は成立するはずでした。
そしてローン審査が始まってから数日後、( ・`∀・´)から電話が。
( ;・`∀・´)「あ、あの。。健康の問題でローンが通らなかったっす。。」
なんと、数か月前に受けていた肩こり(笑)のちょっとした治療をバカ正直に申告していたせいで、ローンが通らなかったのです。
九死に一生を得るとはこのことでしょうか。この時ばかりは何か見えない力が働いたのだと思いました。ローンに通らなかったおかげで、片足を突っ込みかけていた怪しい不動産投資に引っかからずに済んだのです。
ホッとしていた私とは反対に、焦っていたのは営業マン( ・`∀・´)です。
( ;・`∀・´) 「す、すぐに次の物件を探します!」
しゃふ「いえ、もうしばらくは不動産投資は良いかなと思って..」
( ・`∀・´)「次の打ち合わせはいつにしましょう!?来週の月曜日の19時はいかがですか!!!」
だから不動産投資はもうやらないって言ってんだろ!!しかも平日夜に電話かけてくんな!!!
と、言いたい気持ちをぐっとこらえつつ
しゃふ「そうですね、じゃあまあ来週のどこかあたりで」
と、丁寧な吐き台詞を残して電話を切りました。
不動産はちゃんと勉強しよう
その後、( ・`∀・´)とは一度も連絡を取っていません。何度も電話やチャットが来ましたが、すべて無視しました。
結局ローンの審査落ちで契約が破棄になったので手付金も返金され、金銭的には全く損をせずに済みました。しかし、彼ら( ・`∀・´)に振り回された時間はかなり痛かったです。そこに関しては勉強代ですね。
普通に考えれば、利回りは?駅徒歩は?築年数は?修繕積立費、管理費は?将来の修繕費は?など、様々な要素を踏まえたうえで、相場に対して割安か割高か、利益が出る物件かなんて簡単に判断できます。しかし、社会人になりたてで、上京したばかり、人を疑うことを知らない状態では「聞こえの良い話」をあっという間に信じ込んでしまうのです。
私はこの投資用物件のローンに落ちた後、しばらく経って自宅用のマンションを購入しました。先に投資用物件を買っていたら自宅を買いにくくなっていた(与信の問題で)と思うと、恐ろしい話です。
私も、今になって自分でマンション購入/売却を経験して、ようやく不動産というものが分かってきました。
が、リスクはどこにでも転がっていると思うようにしています。今年はNetflixのオリジナル作品「地面師」が話題となりましたが、流石にあそこまで極端ではないものの「頭の良い詐欺師」というのは巷にゴロゴロいるものだと思っています。
ちょっとでも違和感を感じたら信頼できる専門家に相談しましょう。
次回から自宅購入~売却編
と、このように( ・`∀・´)からは散々な経験をしたわけですが、契約書に判を押したところまでいったおかげで自分の中で不動産購入へのハードルは下がっていました。これが私が賃貸→持ち家に興味を持ち始めたきっかけです。この件で不動産自体に拒否反応が出来たとかそういうことは無かったので、「あぁ、私は不動産ではなく( ・`∀・´)が嫌いだったのだな」と改めて思いました。
次回の記事から、自宅購入から数年後に売却するまでの話をまとめます。
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