アメリカ金融市場の動向
6月13日のNY株式相場は大幅に続落しています。今週の米連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ観測が強まり、米10年債利回りが先週末の3.16%台から3.36%台に急上昇したことで、センチメントが大きく悪化した。
ダウ平均は一時、1019ドル安まで下落
S&P500は3.88%安
ハイテク株主体のナスダック総合も4.68%安
主要3指数がそろって大幅に4日続落
ダウ平均採用の30銘柄はマクドナルド(+0.46%)を除く29銘柄が下落
利上げによる景気後退懸念からボーイングが8.77%安
アメリカン・エキスプレスが5.26%安
キャタピラーが3.86%安
マイクロソフトが4.24%安
アップルが3.83%安
米連邦準備理事会(FRB)は今週14-15日のFOMC会合と7月のFOMCでそれぞれ0.50%の利上げを実施するとみられていたが、先週末10日の米5月消費者物価指数(CPI)が40年ぶりの高い伸びとなったことで、今週のFOMCでの0.75%の大幅利上げの警戒感が強まった。利上げによる景気後退懸念も意識され、景気敏感株からハイテク・グロース株まで幅広い銘柄に売りが強まった。S&P500構成銘柄は499銘柄が下落し、上昇は5銘柄のみと、ほぼ全面安となった。業種別ではエネルギー、不動産、一般消費財、公益、IT、コミュニケーションが4%超下落した。
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