手術と術後について
素人娘の入院記録💊その7💊
手術室に入ってから、自分の足で手術台に上がった。
もうこんな経験は二度としたくない。
ドラマに出てくるような感じの綺麗な手術室ではなかった。
緊張していて手足が汗でぐっちょりした。
手を握ってくれた普段は冷たかったお医者さんの優しさを感じた。
ベッドを温めてくれた。
空気が入った発泡スチロールみたいなものを体に覆いかぶされられた。
あっという間に重たい酸素マスクをかぶせられて、知らないうちに麻酔で眠ってしまった。
「手術終わりましたよ」と声をかけられて、すぐに激痛。痛すぎる。
痛みで口ががくがく痙攣。足も手も少し痙攣。(母には麻酔の影響で痙攣していると医師から説明があったそうだ。私は痛みから来るものだと思う。痛み止めが効いてきたら痙攣も治まったから)
一番ひどかったのは口の痙攣。
まだ麻酔で朦朧としていたけれど、「このままじゃ過換気になる!」と何度も麻酔科医の先生が叫んでいた。「パニック持ってるからな」とも言っていた。
「ゆっくり呼吸しましょうね」と何度も声をかけられた。
痛くて痛くて、痙攣も止まらなくてつらかった。
早く何とかならないの。そう思いながら。
とにかく痛くてつらかった。
そのままストレッチャーで部屋へ運ばれた。
その途中で母に会ったらしい。
でも母の顔までは覚えていない。
でも母の声を聴いた記憶はなんとなくだけどある。
母の声はやっぱり特別。
どんな状況でも聞き分けられるんだな、本能的なものなのかもしれないな。と思った。
声を出そうとするとガラガラして出しにくかった。声が出しにくかった。
(呼吸チューブを喉に入れていたからだ。)
夜も激痛で何度も痛み止めの点滴をしてもらった。
点滴も何度もしてもらえるわけではない。
1回使用してから、6時間は使用できないそうだ。
3種類の痛み止めの点滴があるそうだ。
でも3種類目は、ものすごく強い薬で吐き気や頭痛が伴なう可能性があると言われた。
なので2種類だけで我慢した。
3種類目は使わずに頑張った!
起き上がれなかったけれど、看護師さんの助けを借りながらストローを使ってうがいをした。
吐くための容器みたいなのにタオルを当てながらそこにうがいの水を吐いた。
熱も38度くらいまで上がったみたい。(あまり記憶にないし、看護師さんは37度台とかじゃなかったかな?と言っていた)
そんなこんなで手術日は終わった。
長いようで怒涛の1日だった。