鬼退治をした守護霊様の記憶
私の守護霊様にかなり昔の祈祷師の様な方が居る。
この方は鬼の封印をしてその生涯を終えた。
その鬼退治の記憶をお伝えしたい。
鬼退治の記憶
これは私の守護霊様の生前の記憶である。
守護霊様は単調な生活をしていた祈祷師の格好をした痩せ型の男性だ。
歳は30歳より前に見える。
ある時に山に居る鬼を退治してほしいと依頼が来た。
この鬼の話は少し前から耳に入っていて、鬼を一目見ただけで生命力が削られ、寝たきりになった人も居る。
さらに鬼が通った場所は物が朽ちるという。
鬼の噂を聞くかなり前から、山で異様な空気が漂っているのは感じていた。
その時から祈祷師には分かっていた。
この話は自分に来ると。
何故ならそんな鬼を封印できるのは自分しか居ないからだ。
依頼を引き受ければ命はないだろう。
しかし、名誉だ。
祈祷師は鬼を封印して死ぬ事にした。
後日、鬼の居る山に足を踏み入れた。
祈祷師は(鬼の類というのは不思議なもので、ある時に突然現れる。土地の歪みというか、場の空気が変わった場所に現れる。特定の小さな範囲から移動もしない。不思議なものだ。)と山の中で黙々と歩きながら考えていた。
山の中に入って二時間くらいした時に鬼が現れた。
その鬼は真っ黒で子供の様に小さかったが、等身は大人のようだった。
黒すぎて顔の凹凸が分からない。
一目見ただけで生命力が削られた。
(これは、封印できないかもしれない)と祈祷師は思った。
その時、鬼は横を向いた。
確かに鼻はある。
横顔は人間の様だった。
祈祷師はその日は鬼を観察して帰った。
(あの鬼を封印するには祠(ほこら)がいい)
祈祷師は祠を山の中に作ってもらう事にしたのだ。
(あの鬼は物体ですらない。村の人間に確認して鬼が出る場所も大体わかっている。)
祠が完成して何日間か経ってから再びあの森に入った。
今日は死ぬと覚悟を決めていた。
(あの鬼はゆっくりとしか動けないらしい)
前回観察していたので、鬼の特徴は分かっていた。
鬼が出ると言われる場所で、再びあの鬼に出会った。
祈祷師は恐怖心を押し殺しながら、予め(あらかじめ)建てておいた祠に鬼を誘導した。
その間は命が削れるような感覚が続いていた。
やっとの思いで祠におびき寄せた。
後は物体でない鬼を手のひらでまとめて封印するだけ。
祈祷師は生命力を使って鬼を両手で挟み、手のひらの大きさに収縮してから、祠に封印した。
生命力を使い果たした祈祷師は、その場に倒れ込んだ。
最期に見たのは痙攣して倒れている自分の姿だった。
守護霊様の人物像
この人はかなりの力を持っていた人物で、鬼の話を聞く前から(この話は私に来るだろう)と思っていて、(この恐ろしい鬼を封印できるのは私しか居ないからだ)とも思っていたようだ。
単調な生活をしていた守護霊様で、依頼があれば動くしなければ生活リズムは変わらない。
とても真面目な人である。
子供は居ないが、彼女のような人は居たようだ。
ただ、仕事優先でいつ命を落とすか分からない為か、ずっと一緒に居た訳ではない。
鬼はどこに現れたのか
鬼は山に出たのである。
守護霊様言わく、鬼は突然現れる存在で土地の歪みというか場の空気が変わった場所に現れる。
しかも、特定の小さな範囲から移動もしない。(単体に限る)
これは、以前書いた「伊邪那岐命と伊耶那美命の国産み」の伊耶那美命側の世界の者が来たのである。
鬼の被害
その鬼は真っ黒で黒すぎて凹凸さえ分からない。
小さいが子供の様ではなく、等身が大人のようだった。
この鬼が横を向くと、人間の鼻の様なものがあり、まるで人間の様だったと守護霊様は言っている。
鬼の被害にあった村人の話では、その鬼を一目見ただけで生命力が削られて寝たきりになった者も居る。
鬼が通った後は物が朽ちるという。
以前「天狗道」でも書いたが、地獄の者を見てはいけない。
この鬼は強烈なマイナスエネルギーを発していた事が分かる。
鬼の正体
この鬼は実は人間である。
と言うより、人間であるはずであった者と言った方が表現としては合っているのかもしれない。
「伊邪那岐命と伊耶那美命の国産み」でも紹介したが、この鬼は伊耶那美命側の人間だ。
何かが起きて、地獄と化した世界から来た人間なのだ。
「人間は地球から出られない」でも書いたが、肉体という物質を持っていなくても人間は存在している。
この力を持った祈祷師が命をかけて封印したのは、人間であるはずであった者だったのだ。
この人間であるはずであった者は、伊耶那美命側の世界で圧縮されて小さくなっている。
伊耶那美命側の世界の住民には出会いたくないものだ。