君と僕の話 3
○:これは、、、、?
林:事故の瞬間だよね。
○:手を伸ばしてる、、、、のか。
林:そうだね。
○:、、、、助けられなかったのか、、、?
林:さぁ?
○:、、、、
林:久保史緒里の死に興味持ってくれた?
○:、、、、いや、持ってない。
林:へぇ。
じゃあ、あんたの知ってることを
教えてくれる日を待ってるよ。
あまりに突然の出来事が短い間に何度も起きた。
そのせいで普段の自分の授業もあまり集中出来なかった。
史緒里は事故死なのか?
それとも殺されたのか、、、?
そんな疑問を忘れるように仕事をした。
そうしないと生徒に失礼だと思って振り切ろうとした。
この日までは
6月
高校生活を過ごした人ならわかるだろう。
期末テストのシーズンが始まる。
生徒達は無くせと騒ぎ出す。
でも考えてくれ。
テスト作る方もめんどくさいんだ。
そうして丹精込めて作ったテストで赤点が1人出た。
○:、、、、なんでそんなドヤ顔やねん。
さ:へへへ。
○:なんで姉妹揃って英語が苦手なん?
さ:血は争えないね。
○:じゃあ追試ね。
ーーーーーー
さ:ねぇ?
○:テスト中。
さ:お姉ちゃんさ、
○:だからテスト中!
さ:なんで史緒里ちゃんのお葬式
に行かなかったんだろうね。
○:、、、、知るか。ていうかテスト中なのよ。
さ:林さんにあの写真見せて貰ったでしょ?
お姉ちゃんが最後に会った人なんだよね。
○:、、、、。
さ:お姉ちゃんが押した、、、、
○:さくら!!
さ:、、、、、!
○:テスト終わったら聞くから。
ーーーーーーーー
さ:テスト終わったよ。
○:、、、、もうちょい埋めような。
さ:、、、、お姉ちゃん映画決まったって。
史緒里ちゃんがやるはずだったやつ。
○:よかったじゃん。
さ:、、、、私本当のことが知りたいよ。
○:、、、、。
さ:なんでお姉ちゃんはお葬式に行かなかったのか。
なんで史緒里ちゃんのすぐそばにいたのか。
、、、、なんで史緒里ちゃんは亡くなったのか。
○:さくら、、、、。
さ:○○君は知りたくないの?!
彼女だったんでしょ?!
ていうか、
なんで逃げたの?
○:、、、、。
さ:喋ってよ?
ねぇ、何か喋ってよ!
○:、、、、怖いんだよ。
俺には真実を知る勇気はないんだよ、、、、。
さ:なんでよ!
あれだけ大事な人が何かに
巻き込まれてるかもしれないんだよ?!
○:大事だからだよ!
大事な人だからこそ、
綺麗な記憶のままでいたいんだよ、、、、。
さ:○○君。
これは生徒としてじゃなくて
友達の妹として話すね。
「逃げんな!!」
○:もともと友達の妹として話してた気がするけどな。
さ:返事は?
○:俺一応先生だからね?
さ:、、、、。
○:、、、、わかったよ。
ただし林は呼ぶな。いいな?
さ:なんでよ。
あの人はいろんなこと知ってそうじゃん。
○:癪なんだよ。負けた感じがして。
さ:よくわかんないけど、、、、
わかったよ。
じゃあ私は何をしたらいい?
○:とりあえず俺1人で動く。
さ:なんでよ!私も知りたいよ本当のこと!
○:美月に感ずかれたくないんだ。
外での情報収集は俺がする。
さ:えーー。
じゃあその情報ちょうだい?整理する。
○:君は今何年生?
さ:、、、高3だけど。
○:高3は受験あるでしょ。
夏は大事なんだ。
勝手に巻き込んで受験落ちたらもう救いようない。
さ:えーー。
、、、、ちょくちょく報告はしてね。
学校で自習するから。
○:おう。英語最優先な。
私立狙うにしても、英語は必須だからな。
社会系も絶対やれよ。
これ、参考書。
さ:、、、、急に教師っぽくならないでよ。
To be continued