僕と君の話 2
「久保史緒里の話を映画にしない?」
は?何言てんの?
てか、なんで史緒里のことを知ってるん?
こいつはほんまに誰や?
林:まぁ、分かりますよ。
なんで久保史緒里のことを知ってんだ?ですよね。
でもその前に。私以外にいますよね?
あなたの生活に入ってきた異分子。
○:、、、、山下さくら。
林:正解♬
○:、、、、んだ、、
林:へ?なんていいいました?
○:なんなんだ、お前ら!!
林:うるせぇですね。
林:私はともかく、さくらちゃんは知ってるでしょ。
○:はぁ?
林:ほら、久保史緒里の友達の
○:美月の妹?
林:正解♬
○:、、、、だったら俺にわざわざ会う意味は?
本当に山下さんが美月の妹だったとして、
史緒里のことは十分聞けたんじゃないのか?
林:いいところに気づいたね。
最初はそうしようした。けどね、喋ってくれないの。
○:、、、、だろうな。
林:ん?なんて?
○:いや。なんでもない。
とにかく帰ってくれ。俺も話すことはない。
林:私がなんで久保史緒里のことを
知ってるか聞かないんですか?
○:もういい。今後二度と会うことはないからな。
さ:先生?話ってなんですか?
あれから3日間、
頭の隅っこは林瑠奈から言われたことが占拠していた。
山下さんが美月の妹というのもあまり信じられないが
確かめなければ。
○:なぁ、君のお姉さんって何て名前だっけ?
さ:、、、、そんなのわざわざ聞かなくても
知ってるんじゃないですか?
○:、、、、美月だな、君のお姉さんの名前。
さ:ええ。私の姉は山下美月です。
○:、、、なんでここに来たんだ?
さ:、、、、。
○:そうだよな。家庭の事情なんて言えないよな。
さ:お姉ちゃんと離れたかったから。
○:へ?
さ:知ってます?うちの姉、女優になったんです。
史緒里さんが弟子入りしたあの方たちに誘われて。
○:、、、!
さ:そしたら、史緒里さんみたいにおかしくなちゃって。
○:史緒里はおかしくなんかなってない!!
さ:なりましたよね。
だから喧嘩したんですよね?
○:、、、、そこまでわかってんなら、美月を止めろよ!
さ:○○さんが1番わかってるでしょ?
史緒里さんと同じくらい姉は頑固なんです。
一度決めたらてこでも動きません。
○:、、、、で、逃げてきたと。
さ:はい。
○○さんのお母様にたまたまお会いして
赴任先をききました。
○:じゃあ林瑠奈にはいつ出会ったんだ?
さ:私が会ったというよりは
姉が最初に会ってるので
家に帰ったらいた感じですね。
○:、、、、あいつマジで変な奴やな。
さ:ね。
林:どうも!
さくらちゃんと話した数日後
そいつは家の前にいた。
○:マジで通報するぞ。
林:怖いなぁ、、、、
まぁまぁ、さくらちゃんと喋ったんですね?
○:ああ。
というか家に入るなよ。絶対入れないからな。
林:、、、、
○:入るなよ?
林:3回言ったんでフリですね。入ります。
○:そんなダチョウ方式採用してないのよ。
林:まぁまぁ、今日はね特ダネ持ってきたんです。
○:ここで聞く。家には入れない。
林:頑固だな。モテないだろ。
○:彼女いたんで。
林:知ってるー!
○:で?特ダネって何?
林:そんな急に聞く?!
いけずやわぁー!
○:、、、、。
林:へいへい。話しますよ、話します。
「久保史緒里が最後に会った友人は
あなたではありません!」
○:は?
林:特ダネでしょ!本当はね、この人なの!
そう言って見せてきたのは、
史緒里を轢いたらしき車のドライブレコーダーに映る
史緒里と史緒里に手をつき伸ばしている美月だった。
to be continued