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29歳女、アメリカでトラックドライバーを始める。

初めまして!Rieといいます。兵庫県出身の29歳女性で、重度の聴覚障害を抱えながら、アメリカでトラックのドライバーをしています。少し珍しい経験をしていると思うので、ノートを書くことにしました。

私は、2017年に大学を卒業した後、エネルギー業界の人事部で一年働き、外資証券会社で事務として約5年間働いた後、2022年の終わりにアメリカ人男性と結婚してアメリカにやってきました。主人はネイビーで働く米軍人で、基地のあるバージニア州ノーフォークという軍港の街で私のアメリカ生活はスタートします。

K1 visa という、アメリカ人のフィアンセに発行されるビザを利用して来たため、そのビザでは働くことができませんでした。2023年2月に結婚後、労働許可(Work Permit)を申請して数ヶ月待ち、同年6月に就職活動を開始しました。米系外資での勤務経験があったため、すぐに見つかるだろうと楽観的な気持ちで応募と面接を繰り返したものの、聴覚障害のため英語でのコミュニケーションが不十分で電話もできない私には、想像もしていなかった高いハードルが立ちはだかっていました。結局、ウォルマートでカスタマーオーダーのPick upの仕事をしながら、就職活動を続けることにします。時給は14ドル(2023年時点)と低く、物価高のアメリカでは生活していくことの難しい金額でした。
それから就職活動を一生懸命続けましたが、3ヶ月経っても6ヶ月経っても良いニュースは来ず、事務ではない別のキャリアの可能性について調べ始めました。
看護師、美容師などの移民にも機会があり、需要のある職業を検討するも、英語でのコミュニケーションが不十分な私には厳しいと思われ悩んでいた頃、地元の職業斡旋所でWomen In Workforceという、Skilled laborに従事したい女性の資格取得支援のプログラムを見つけ、それに応募することにしました。

溶接工、電気技師、風力タービン技師など様々なオプションがありましたが、その中で私が惹かれたのか大型トラックでした。アメリカのトラックは、日本の一般的な大型トラックが10トンであるのに対し、40トンと大きく、初めて見た時にその大きさに圧倒された記憶があり、あの大きなトラックを運転できるとかっこいいなと単純に考えたのです。

そうして、私はプログラムに応募し、$7000の免許取得費用をサポートしてもらうことになりました。そしてコミュニティカレッジでの4週間の教習後無事免許を取得し、アメリカでの私のトラックドライバーとしてのキャリアがスタートすることになりました。




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