大漁旗の文化と技術の再興 新しい需要、受け継ぐ担い手を残す【STORY 7:大漁旗職人とのプラン固まる】
大漁旗に新しい価値を!デザイン方向性固まる
以前大漁旗職人の菊田氏との打ち合わせで、大漁旗への菊田氏の想いも大漁旗自体の魅力も再確認させていただき、色々プランも考え直す部分もあったため、少し2週間ほど時間を開けてまた菊田染工房を訪れた。
その間は色々な地方で活躍をしている職人はどんな考えを持っているか?
大漁旗の魅力をどう使えるか?全国の大漁旗職人の方々が何を大切にしているか?そのあたりを調べながら、考えをまとめる時間にあてていた。そして今回の訪問にいたった。
その間にまとめたこと。
新しい価値を見出すことが全てではなく。それも含めて大漁旗の技術も文化もきちんと残すために、菊田さんの売上を最大限に伸ばし、どう継続した連携をとれるか?どうしたら後継者を取ることにつながるのか?
そのためには。大漁旗の持つメッセージを全面にきちんと伝えることだ。
私:菊田さんこんにちは。この前はありがとうございました。
あれから仕様もデザインも込めたい意味も。色々頭の中で整理して、
今日はお邪魔させていただきました。
菊田氏:そうですか。ありがとうございます。花粉ひどいねw
渡邊さんも声ガラガラw
私:そうですね。今一番ひどいかもですね。菊田さんもそのマスク?
菊田氏:もうやんなっちゃいますよねw。渓流釣りの人間なのにねw
そんな他愛のないお互いの共通の悩みの会話を交わしながらさっそくデザインに関して方向性を再度お伝えした。
①デザインとしては大漁旗のダイナミックな色入れを大切にするためにサイズは大きくH2100程度まであげること
②鷹=強さの象徴 恵比寿様=繁栄 龍=改革
その3つの意味をそれぞれに持たせた製品開発をしていくこと
③3つのタイプを魂を吹き込むデザインにすることで象徴的なメッセージにする
④困難を意味する波の荒々しさ、日本一を象徴する富士。この大漁旗の素材も大切に
⑤オリジナルは別途特注にすることで、1枚1枚を丁寧に色入れをしていけるように
菊田さんへの説明は上記5点を中心に説明をした。
これが僕が今回の新製品開発で込めたい大漁旗の文化を残しながらも
もう少しだけ現代に近いもの。
江戸時代の三陸の経済=漁業、現代の三陸経済=すべての企業と職業
ここだけ現代に合わせるべきTGTゾーンであり、大量祈願、安全な航海
を受け継げるものであること
菊田氏:わかりました。これでいきましょう。大丈夫かと思います
私の説明を聞いた菊田氏は少し安心をしたように笑った。
持続可能な体制、みんなで継続的に大事なものを残す仕組み作り
私:もう一つだけよいでしょうか?
菊田氏:はい。どうぞ。
私:今回新製品を開発ができたとして、その先どう売る?などになった時に一緒にサポートさせていただくことを私は望んでいます。新製品開発で終わり!ではなく
菊田氏:それは本当にありがたいです。
私:そのために長く連携できるように、私だけではなく和づくりメンバーが、色々考えてきまして。私たちメンバーで菊田さんのECを無料ECサイトで立ち上げを進めたいです。大漁旗工房。みたいなサイトです。
菊田氏:パソコンでかう?ということでしょうかw。私まったくこの辺りうとくて。私には何かこれ以上の業務は無理ですよ?
私:はい。大丈夫です。そのあたりは和づくりがやります。菊田さんはあくまで大漁旗や今回の新製品の作成のみです。ただ継続して一緒に動くこと。和づくりのメンバーの人たちもそれを望んでおり、ECサイトで売る分だけ手数料だけもらって。和づくりメンバーが副業で少しは収益を得られるように。そうすればその中から大漁旗の広告を出したりもできるになったり。
できることが増えるんです。
いかがでしょうか?
菊田氏:私は仕事が増えるのではなく、大漁旗作りに専念できるのであれば問題はないです。ただアドバイスなどは全くできないですw
私:みんなで大漁旗の技術を文化を、そして菊田さんの後継者を探すためにどうしても必要なことだとこの数週間で至りました。ご迷惑はおかけしません。
菊田氏:わかりました。ではそのあたりは完全に渡邊さんにお任せしますね
私:ありがとうございます。
ではまずクラウドファンディングで新製品の具体的な開発費を支援者の
募集をこのまま進めますね!
こうして大まかなデザインの方向性、仕様の方向性、そして菊田氏のサポートをすることで大漁旗の技術を文化を、そして菊田さんの後継者を探すための仕組みの構想までを今回を固めることができた。
デザインを学んだ和づくりメンバーが自分たちに地域で残したいものを残すための地域循環の仕組みになるのでは?
そしてこれからのただただ会社に勤めてよく意思のない仕事をこなすではなく新しい時代の働き方への挑戦だと思っています。
まずは明日からクラウドファンディングで菊田氏の新製品開発費用を獲得するための準備に入る。
和づくりメンバーのチャレンジはやっと。やっとスタートラインにたった。といったところだ。
次週は
クラウドファンディングの準備をする各和づくりメンバー
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