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大漁旗の文化と技術の再興          新しい需要、受け継ぐ担い手を残す【STORY 12:連携先1社様決定】

伝統産業×伝統産業で大漁旗をPRできる環境を


本日は大漁旗のプロジェクトのためご訪問をしたのは、松根屋さんという大正に創業をされた老舗京扇子専門店です。
松根屋は前回の投稿を見ていただいた方ならお分かりかもですが
実は東京の伝統工芸品視察の際に見学をさせていただいた扇子店のひとつで僕たちの大漁旗デザイン開発にとっては多くの学びとなった企業様であり、江戸扇子ではなく京扇子に特化して京扇子の伝統技術を現代でも大切にしている企業様です。

東京の工芸品の視察の際は
投稿していない企業様や他江戸の伝統産業のお店などさまざま拝見をさせていただきました。またその日だけではなく、大漁旗の再考を考えるにあたり時間のある際には色々伝統工芸品や百貨店を見て回っていました。

今回なぜ再度松根屋様へご訪問をしたかというと
大漁旗デザインを使って大漁旗の新しい価値を創出をするだけではなく
他伝統工芸品にも大漁旗のデザインを転用をしていくことで、大漁旗というものを広く世の中に知ってもらえるのでは?
と考えたからです。

松根屋様店舗

そしてただPRできるにしても
簡易な方法でノベルティのようにしてしまっては大漁旗の価値まで下がってしまうのでは?
それであれば大漁旗のデザインを生かすことができ、そして同じように職人の技術を残している他地方の伝統産業がよいのでは?と。

クラウドファンディングをやってみて感じたことなのですが、
港町ご出身の方には大漁旗というワードは届いておりましたが、それ以外の方にとっては大漁旗って何?というご質問をいただき、確かにそりゃそうだな。と反省しました。大漁旗で新しい製品を開発するにあたり、そもそも大漁旗を広く知ってもらうための製品もあったほうがよいな!と思ってのことです。

松根屋様のお店で色々なお話伺うことができました。
扇子のつくり方
京扇子と江戸扇子の違い
扇骨の違い、色の入れ方、木の色の違い。
ロットによってどう異なるのか?
などなどです。

扇子の種類のご説明

松根屋様とお話を伺っていると松根屋様より【納期に関して通常30日の制作期間だが、今は50日ほどいただくことになると思います】とお話がありました。【今は繁忙期だからですか?】【それもありますが、コロナの時期に職人も仕事がなくなりだいぶ減ってしまった。それで今反動が需要が伸びてはおりますが、職人の方たちは一つ一つ手作業で仕上げます。需要は伸びていてすごく良いことですが。ご依頼が多く職人の方たちが無理をしすぎることはさせられないためにお時間を少しいただいております。京扇子を大切に思っているからです。】

様々な京扇子

私はすごくこの考え方が嬉しく嬉しかったです。

【目的は職人の持つ技術を残す、売上を創るのは手段】


恐れ多くも松根屋様に正式にご依頼をさせていただくことにしたのですが
自分たちのデザインで扇子の制作をしていただけるということもありますが、一番の決め手はなんといっても扇子を作る技術を持つ京職人の方々を本当に大切にしているんだな。と今回感じたことが【ひじょ~~に】決め手になりました。

ここって実はすごく僕たちにとっては難しく、そして慎重になるところで、大切にしていることなんです。

僕たちがこれからやろうとしていることはただノベルティを作って販売するとか、ただデザインしたものを印刷に回すとはではなく。
もちろんただ大量にモノをECで売ればよいでもないです。伝統的技術を持っている職人の方たちとその技術を守ること、そして後世に残すことが目的なんです。

でも、そのためには伝統産業をビジネスとして成り立たせることは必要で。
でもビジネスを成り立たせる=売上を上げるが目的になってしまうと
伝統産業の職人が先に疲弊してしまう。
ここのバランスがすごく難しいですよね。
ましてや今大漁旗職人の方はお一人なので。

松根屋様であればその想いが共有できるのかな?と思って連携のお願いをさせていただいたという経緯です。


松根屋様の扇子

【少し大漁旗職人のプロジェクトのスケジュール変更】

実は私も先週。
大漁旗職人の方とお会いしてきました。
今大漁旗の仕事が多く入ってきており、8月くらいまではちょっと新しい案件で手が回らなそうと、連絡が来たためです。少し職人の状況と予定していたスケジュールを調整しないとな。と。いうことでお会いしてきました。

なんどもいうように
職人の方の技術を残すことが目的なので
無理をしていただくという話ではないです。
もちろんクラウドファンディングで支援をしていただいた方には少し遅れることを謝罪をさせていただく必要がありますが、それはそれ。それは私が支援者の方に言葉を尽くせばよい
私たちが目指している大切なことは技術を残して、伝統産業を後世に残すこと。

そしてそれをその土地に住んでいらっしゃる地方のデザイナーさんたちの力でできれば。きっとよい循環型の地方ができるということにつながると思うんです。

後世に残したい日本を目指して
また今週も調整をし続けます。






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