酔うと貴方は誰に会いたくなりますか?
私は酔うと色んな人に電話をかけてしまうと言う持病があります。
酔っているふりをして、誰かに電話をかけます。
酔っているのは本当です、でも理性も記憶もそれなりにあります。
でも、ふわふわした酔いがあるからこそ、いつもよりもうんと自分の気持ちを素直に伝えられるようになります。
高校生の時に一緒にオーストラリアに行ってそれから6年目の付き合いになる頑張り屋さんの私のお友達と久しぶりにお休みが合い飲みに行きました。
彼女はまだ学生で、私は社会人。
学生の彼女が話す将来へのキラキラとした希望と、社会人として働く私のドロドロとした将来への野望。時々アイドルの話。一緒に行きたい旅行先。
2人で夕方から夜まで楽しく飲んで食べて、いい時間を過ごしました。
彼女のバスの都合で解散は21時。
21といえども、久しぶりのお酒と仕事へのモヤモヤで大分自由に飲んでしまった私。楽しくなっていました。
彼女と別れて、10分後、彼は会いに来てくれました。
その時の服装。
小学生コーデ
この言葉がぴったりな、そんな服でした。
この日彼は日中部活の大会だった、さっきまで家族と外食をしていた、明日も朝早くから大会の部活がある。
そんな中、私の為に、私に会いに来てくれた彼のこと、本当に愛おしく思いました。
私を見つけて、優しい笑顔で近づいてくる彼。
ほとんどのことは覚えていないのに、この時の彼の顔だけはしっかりと鮮明に覚えています。
この後は何を話したのか、何を問いかけたのか、ほとんど何も覚えていません。
1つ確かなのは、彼はずっと隣で私を支えていてくれたこと。物理的にも、精神的にも。
あ、公園の迷路から出られなくなって、彼の名前を蹲りながら呼んだことは覚えています。
2時間程2人で散歩をして、私は電車で、彼は自転車で帰りました。
いつも、自分の気持ちを相手に伝えること、〇〇がいいが言えない私。
お酒を飲んだら、自分のキモチをちゃんと伝えられるように、正直になれる私。
お酒を飲んだら会いたくなる人。
これは私の
”好きな人 “
だと思います。
言葉を飲み込まない、正直で我慢ができない自由で迷惑な自分を知られてもいいと思う人。知ってもらいたい人。
そんな彼とのこと、私はどうしたいのかいまだに答えが出ません。
彼への気持ちと恋愛に進む不安でいっぱいになりながら少し視界がぼやぼやとした帰り道でした。
男女は男女でしかいられない。
私達も始まるか終わるかどちらかしかない。
不明瞭ながらも確実なタイムリミットに焦りながら今日も私は彼とおはようとおやすみを送り合っています。
▶︎▶︎ 続いて欲しい