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お金について、実はよくわかってない

「えっ!こんなに使ったかなぁ・・・やばい」
スマホでクレジットカードの明細を見て、ぼんやりくんはショックを受けた。

まさかこんなに使っていたとは思わなかった。

体温が一気に下がる。

このままでは、子どもの教育資金や貯金を切り崩さないといけなくなる。

そうなると、家族からの信頼がなくなってしまう
そう感じ俺は、とても焦った。
そして自己嫌悪に陥った。

そもそも思い返せば、昔から、こういうことを繰り返してきた人生だった

夏休みの宿題もギリギリまでやらないし、
学生時代も親に泣きついて、こずかいをもらっていたし、すぐ使っちゃったし
何かとローンでパソコンなども購入していた
働いてからも、なぜか給料日前には口座に残金がゼロだった。
周りの人のおかげで、結婚もできて、子どもも授かることができた。
しかし、お金の管理は小学生にも劣る
気づけば、もうすぐ40歳を迎えようとしていた

ここで、ぼんやりくんは心の中でつぶやいた

「まさか、俺って貧乏なのかも・・・」

そう、ぼんやりくんは貧乏だったのだ。

この時、初めて心から納得できた。

いままでは、気づかないように気づかないように暮らしていただけだったのだ。

普通の家庭に育ち、
これといった不自由もせず暮らしていたし
給与も年収400~500万程度もらっていたが、

貯金が、まったくできない。

本当に幸運なことに、
妻が稼いでくれるので、なんとかなっているが

家計の足を引っ張ってるのは完全にぼんやりくんのせいだった。

自分ひとりだけ貧乏なら
問題ないかもしれないが
妻や子どももいる状態で、これでは
あまりに、不甲斐ないし、惨めだ。

貧乏を脱出しないと、今後いくら稼いでも

穴の空いたバケツと同じで
出ていく一方だ。
悪循環にハマっている。

今後、もし収入が上がったところで
きっと支出が多くなって
再びこの不都合な現実を
突きつけられるのだろう。

それは、もう嫌だ。

嫌だーーーー!!!

不安を感じたぼんやりくんは、近くの公園で座り込んで考えていた。すると、そこにお金くんが現れた。

何から始められばいいのか
わからない

「こんにちは、あなたからお金の悩みエネルギーを感じたますよ。あなたのお金の悩み、聞かせてください。」

ぼんやりくんは驚いたが、誰にも悩みを打ち明けられない状況だったので、今まであったことをお金くんに、全て話した。

「あなたは自分の内面を満たすために、お金を使っています。でも、本当に欲しいのはお金ではなく、自分自身が満たされることですよね。それにもっと意識的になると人生は好転すると思うよ」とお金くんはアドバイスした。

お金くんが教えてくれたことは、人生の悩みの大きな2つは、お金の悩みと人間関係の悩みであること。そしてこの2つは、根本で同じであることを教えてくれた。お金は、ぼんやりくんの満たされない物を満たすために使われているということだった。


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