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ポーカーの勉強③

前回の②に引き続き、POKER Q’z(ポーカーキューズ)で気になった場面を検討する。

6人のキャッシュゲーム、100BB持ち、0.5-1のアンティなしのルールである。

プリフロップ

A4クラブのハンド

基本的にはオープンするハンドである。
若干ルールが異なる(9人、アンティあり)場合のGTO戦略でもUTGからはA4sはオープンである。

これはかなりタイト目な打ち方だとは思うが、ある程度目安にはしたい。
A4s以上、K5s以上、88とか99以上のポケット、AQo・AJo・KQoが参加するハンドになる。

またオープンする額は、
・アーリーポジションなら2-2.5BB
・BTNは2.5BB
・SBは3BB
が目安のようである。

基本的に、オープンする効果として、スチールして1.5BB獲得する、あるいは参加人数を減らすことが目的である。
なので、ルーズなプレイヤーが多ければ、ハンドをしぼって、高めのオープン(4BB以上)も有力かもしれない。

フロップ

K62のレインボーボード ポットは4.5BB

このボードは自分の手に関係なく、広くCBを打ちたいように思える。
下のストレートや、フラッシュを警戒する必要がないからである。またKを持っている割合は、UTG側に多いからである。

BB側のフロップアクション

やはりBB側はハンドレンジが弱く、基本チェックが推奨されている。

UTG側のフロップアクション

UTG側は基本的にレンジ全体で、CBを打つようである。また額はポットの1/3が基本で、一部1/2でも打っている。いずれにしても安い額になる。
ただ77、88、99のマージナルハンドは、割とチェックが推奨されている。

今回のA4s♣️は、ポットの1/3の1.5BBをベットして、BBはコールした。
ちなみにBBのアクションは以下の通りである。

BB側のアクション

思ったよりfold頻度が多く、だいたい半分のハンドを諦めることになる。
これらはドローも何も無いハンドが大体当てはまる。やはりUTGのハンドレンジは強いからであるか。試しに同じシチュエーションでBTNが相手の場合だとどうなるか確認する。

BB側のアクション(相手がBTNと仮定)

BTN相手なので、プリフロップで参加できるハンドの違いがあるにせよ、思ったよりコール以上で戦うことが多いことがわかる。
例えば、55・44・33のポケットペアや、QJs・QTs・JTsなどのハイカード2枚などで、アクションが異なる。
(BTN相手ならコール、UTG相手ならfold)

話を戻すが、BB側のレイズについても考える。

BB側のフロップアクション

レイズする場合、

バリューとして
・KK、66、22のセット
・K6のツーペア

マージナルなバンドとして
・6Xのワンペア

ブラフとして
・54s、53s、43sのガットショット

が選ばれている。
KXは基本的にコールである。

これはKXはジョーダンバリューがあるので、無理にレイズする必要はなく、6Xはどちらかというとブラフに含まれいるのかもしれない。また6XであればUTGの3-5のポケットペアにも勝っており、バランスが良いのかもしれない。

ターン

ターンでTが落ちた。ポットは7.5BB

Tが落ちたが、以前としてUTG側が有利なボードである。BB側のゴミハンドが消えて、基本ワンペア以上にはなっているが、やはりUTG側のレンジにK絡みが多い。

ターンでのエクイティチャート

BB側に不利なボードなのでレンジ全体で、チェックが推奨されている。
仮にBB側がドンクした場合、UTG側は強いハンドをついていき、ゴミハンドは基本降りれば良く分かりやすい。またUTG側にはKKのナッツアドバンテージがあり、レイズされてもBB側は対応に困りそうである。

それに対して、UTG側のアクションは以下である。

UTGのターンアクション

全体的にベットが多く、おおよそ以下構成になっている。

バリューハンド
・KK、66、TT、22のセット
・KT、K6のツーペア
・KXのワンペア
・JTのワンペア

ブラフハンド
・QJのオープンエンド
・AQ、AJのガットショット
・A6、65のワンペア
・A5、A4、K5のナッシング

ここで注目したいのは、6-4持ちのハンドをブラフレイズに回し、9-7持ちを比較的コールに回している。

追記
ハイカード、弱いキッカーは、ターンでのピュアブラフに向いているとのこと。

リバー

リバーは2♠️が落ちた。ポットは18.7BB

ターンまでUTG側がCBを打ったことで、BB側のトラッシュハンドは少なく、またUTG側はパラライズされたハンド構成になっている。

BB側のリバーのアクション

ナッツアドバンテージは、引き続きUTG側にあり、またBB側は弱いため、チェック。

そして、UTG側がどうアクションするかがアプリの問題になっている。
GTO戦略では以下の通りである。

UTG側のリバーアクション

ベットするハンド
バリューハンド
・KK、TT、66のフルハウス、22のクワッズ
・K6以上のツーペア

ブラフハンド
・A8、A7、A5、A4のエースハイ

チェックするハンド
・AQ、AJのナッシング
・KJ、AT、T9、65の1ヒット

UTG側はかなりポラライズされているので、A4sでもベットが可能なようだ。
ただしバリューのコンボ数は多く、ブラフのコンボ数は少ない構成にして、ポットオーバーを打っているようである。
この選択が、1番利益的な打ち方らしいが、実戦で行うのはかなり難しい。

ブラフとバリューの比率

なお、ブラフとバリューの比率は以下が望ましいとのこと。確かに今回のリバーのベットはちょうど、1対2になっていたので、今後も割合には注目したい。

・フロップにおけるブラフ・バリュー比は2:1
・ターンにおけるブラフ・バリュー比は1:1
・リバーにおけるブラフ・バリュー比は1:2

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ドキンちゃんの麻雀日記
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