【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.5「飼い猫をいじめる」について
前回は「おかたづけができない」について書いていきましたが
今回は「飼い猫をいじめる」について書いて書いていこうと思います。
前回と同じように
心理カウンセラー内田良子先生著「幼い子のくらしとこころQ&A」について書かれている子育て相談と内田先生の解答について
私の感想と考察を交えて書いていきます。
参考にする内田先生の本に関する詳細はこちら↓
Q→著者内田先生に対する質問
A→内田先生の解答
という形式をとり、重要なポイントを押さえて、内容を抜粋して
書いていこうと思います。
前回の記事はこちら↓
「飼い猫をいじめる」についての相談
Qー4歳と2歳のお子さんがいるTさん、子どもの子猫との遊び方についての質問
T さんは子猫を拾い、飼うことに。もともとうちには大人の猫が一匹いて
子ども2人は子猫ということで、大喜び!
でも、その遊び方がひどく、2人で
「いま、私が使っているの!」
とけんかになったり、猫をソファにたたきつけたり、箱に閉じ込めたり
機嫌が悪いときにあたったりしているとのこと。
「いやがっているでしょ」
と言ってもしつこくするのをやめれません。
犯罪を犯した子どもが小さい時、小動物をいじめていた!
という話を聞くと、不安になるとのこと。
一方で、自分も小さい時、虫をころしたりしたし、誰でも一時的にあることか?
と思い直したりする、とのこと。
「使うものじゃないんだよ、生きているのだよ」
と教えてもわからないみたいで、何と言って教えたらいいものか?
困っている!
という相談ー
Aー赤ちゃんとのつきあい方を教える姿勢で
相談内容に出てくる幼いごきょうだいが、子猫がかわいくて
おもしろくてたまらないのがよくわかります。
子供は動くおもちゃが大好きで、動物のおもちゃは電池やネジ動く物があり
それが生きて動くとなれば喜びもひとしお・・・
子どもはもともと本物志向。お母さんの使っている包丁やレンジ
掃除機など、自分で使ってみたくてたまらないのです。
子どもは好奇心のかたまりで、大人の真似が最高の遊びのひとつです。
そこで考えられたのがおもちゃです。
子どもが興味を持つ様々なものをミニチュア化したのがおもちゃ・・。
生きた子猫はおもちゃではありません。
赤ちゃんが家族に加わったとき、上の子どもが赤ちゃんをお人形さんのような感覚で扱い、抱き上げて、落としてしまったり、
「赤ちゃんはもういらないから、デパートで売ってきて!」
というのに似ています。
自分と同じ命のある存在という認識がまだ十分に育っていないのです。
大人になった飼い猫や飼い犬は人間との付き合いがながく、家族一人ひとりの性格や行動をよく知っていて、わが身を守るすべも身につけています。
2歳と4歳の幼児だと、遊び道具のおもちゃでも投げたり、たたきつけたりします。
遊び方がわからないのです。まして、幼児の手に負える子猫です。
親が命あるものとのつきあいを、しっかりコーチする必要があります。
赤ちゃんとの付き合いを気長に根気よく教えこむように。
幼い子どもは親が本気になって教えようとすることは心と体で理解します。
大人の真剣さが一番の説得力です。
言葉での抽象的な注意より、具体的に
「抱くときはこうするのよ」
お手本を示し、ちゃんとできるまで教えて、出来たらほめてあげることです。
最近は猫に遊んでもらう本などが出ています。
読んでみると猫の身になって書かれていて、相手の立場に立つというのは
人間関係だけではないことがよく分かります。
子どもの想像力がはたらく絵本や童話を見つけて
読み聞かせするのもいいですね。
大人から必要以上の𠮟責があると
話は変わりますが、犯罪を犯した少年たちが小さい時、小動物をいじめていたという話題がしばしば報道されますが、内田先生の相談会で、子どもたちが小動物をいじめたり、乱暴に扱うときには共通の状況があるそう。
まず、親や大人から必要以上に厳しく𠮟責されたり、体罰を与えられたときです。
きょうだいのいる子は下の子をいじめ、きょうだいのいない子や末っ子は
猫やハムスターなどにあたっています。
親は疲れて余裕がないとき、自分の持って行き場のない苛立ちや感情を
しつけを口実に吐き出します。
子どもは自分が感情のはけ口にされていることにきづきます。
でも反論はできず、自分より弱いものやものいえぬ抵抗しない抵抗しない
小動物へ矛先をむけるのです。
この連鎖を断ち切らない限り、問題は再生産されていきます。
子どもに最も必要なのは成熟したおとなたちが
人間的な寛容さとやさしさで接すること。
子どもたちは優しくされる経験を通して
人にも優しく接することを学ぶのです。
私の考察
我が子の場合
私は子どもの頃、動物を飼うことができない家に住んでいたため
犬や猫を飼うという発想はなかったのです。
ところが上の息子が1歳の時に通っていた保育園では
玄関に紐でつながれたウサギがいて、保育園で飼っていました。
息子は何の躊躇もなくウサギに近づき、ベタベタさわり
耳をひっぱったりして、そばにいた私はヒヤッとして
注意をしていました。
上の息子を牧場に連れて行ったら、牛に近づき
言われてないのに草をあげたりしてにこにこ😊
保育園で小動物と接することができたので
こんなことができたのかもしれません。
一方下の子は違う保育園に通っため、小動物と接する機会はなく
せいぜい、ノラ猫に手をのばしたら、手をひっかかれた苦い経験だけ💦
小学生になってからは命の大切さを伝えるために、
インコを飼って世話をさせました。
上の息子の行動から、ウサギや子猫の小動物はおさない子どもに
とって、おもちゃなのだな!
と思いました!
私の経験にのっとった考察
話はすこしずれますが、相談を持ち掛けたTさんの猫を飼う意識に
疑問をもちました。
私は「動物を飼う」ということは子どもを育てるみたいに世話をする!
という意識を持っていたので
子どもが小さいうちは猫や犬を飼うことなんて無理!
と思いました💦
もし、子猫を飼うことになってしまって、子どもが小さいのなら
私は子どもが子猫をぞんざいに扱ったら、触らせないようにするか
しかりつけると思います!
なので、子どもを𠮟る機会が増え、あまりメリットを感じません。
母親である、Tさん自体も子猫を物のように思っているのではないか?
と思われてならないのです。
もし、子どもが小さい時に子猫を飼うのなら
もう一人の家族を子どもと一緒に育てていく!
と行く意識が大切なのだな!
と思いました❣
最後の内田先生の
「子どもに最も必要なのは成熟したおとなたちが、人間的な寛容さとやさしさで接すること。
子どもたちは優しくされる経験を通して、人にも優しく接することを学ぶのです。」
という言葉が心に響きました。
それには子育てする私達が心の余裕を持てるように
頑張りすぎない生活方法を、考えていくことが必要だな!
と思いました・・・💦
(【子育てエッセイ】「幼い子のくらしとこころ」考察編Part.6に続く)
※参考文献(「幼い子のくらしとこころQ&A」内田良子著(ジャパンマシニスト)
今日も最後まで読んでくださり、ありがとうございます!
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