「君たちはどう生きるか」観てきたよ
先週公開されたジブリの「君たちはどう生きるか」早速見てきました。
最初の感動を味わうために、あえて感想は調べないで行ったけど…
単純に面白かった!とは言えない、なんとも難解な映画でした。
ちなみに私は漫画版の「君たちはどう生きるか」のみ、結構昔に読んだきりです👇
映画ではコペル君は出てきませんでした。
てっきり、あの漫画を肉付けして映画の尺にしたものかと思ったら、元にしたのは登場人物ではなく本のテーマだったみたいです👇
ネタばれ全開なので、前情報なしで映画観たいよ!っていう人はまだ読まないでね。
あらすじ
主な登場人物は
マヒト:主人公の男の子。13歳くらい?
ナツコ:マヒトの義理の母。マヒトの父の再婚相手。マヒトの実母の妹。
ヒミ:マヒトの母の子供時代。マヒトのお母さんは子供のとき塔の世界に迷い込んだ。
大叔父:塔を建てた後失踪した。塔の世界で積み木を積み、世界のバランス をとっている。
青サギ:マヒトを塔の世界へ連れていく。
東京大空襲でお母さんを亡くしたマヒトはお母さんの実家へ疎開する。
そこでお父さんはナツコと再婚していて、二人の赤ちゃんももうすぐ生まれる。
新しいお母さんにも疎開先の学校にも馴染めず、複雑な気持ちのマヒト。
その家には不思議な塔があった。
昔大叔父が建てたものらしく、大叔父はその中で失踪した。
そんな時、不気味な青サギが「お前の母は生きていて、助けを求めている」と言う。
青サギはマヒトを塔へ連れていきたいようだ。
ナツコが急に失踪し、マヒトはナツコを探して塔へ入る。
そこには大叔父がいた。
大叔父はマヒトを「下の世界」へ送る。
マヒトはナツコを探すために「下の世界」を冒険し、その中でヒミに出会う。
ヒミはマヒトのお母さんの子供時代の姿だった。
ヒミに助けられてナツコを見つけ、マヒトは大叔父に会いに行く。
この世界は大叔父が作ったものだという。
大叔父は積み木でこの世界のバランスをとっていて、その仕事を継ぐ後継者を探していた。
マヒトはその仕事を継ぐか、ナツコやヒミと一緒に元の世界へ帰るかの選択を迫られる。
以上、粗すぎるあらすじでした。
だいぶざっくりですが、ストーリーはこんな感じです。
私の感想(ストーリー知ってるよ!っていう方はここから)
私は映画のテーマは
「自分はきれいじゃないし、世の中困難はある。それでも君たちはどう生きるか」
だと思いました。
原作のテーマは前にも引用させてもらった通り、
です。
映画の下の世界では、マヒトは魚を捕ったり、その魚を自分の手で捌いて妖精?に食べさせたり、その妖精が上の世界へ行く(子供として生まれに行く)ところを見送ったりします。
ここら辺は原作で言うところの「社会科学的認識」、社会ってどうやって成り立ってるの?の部分ですよね。
マヒトは下の世界で社会を経験します。
その後に大叔父がマヒトに自分の仕事を継いでほしいと言ったとき、「これから火の海になる世界へ帰ることはない」って言うんです。
戦争の時代、帰っても東京は焼けている。
友達も家族も人間関係は上手くいってない。
お母さんは亡くなっている。
ヒミに至っては自分の時代に帰ったら最後は空襲で焼け死んでしまう(元の世界に帰ったら塔での記憶は消える)。
塔に残れば大叔父が世界中から集めてきた「悪意に染まってないきれいな積み木」で穏やかな優しい世界を作れるという。
それでもマヒトもヒミも元の世界に帰る方を選択します。
残った方が幸せかもしれないのに。
帰っても幸せかもしれないけど、不幸なこともあるのに。
マヒトは帰らない理由を「自分の中にも悪意があるから」、ヒミは「マヒトを産みたいから」と言います。
原作では、最後はみんな友達になるのがいいよね的に締められていたと思います。
マヒトも「帰って友達を作る」と言います。
「友達を作る」部分は共通しているけど、私は映画では自分の中の悪意や現実の理不尽さをしっかり見ていると感じました。
その上で、二人とも「どう生きるか」を選んだ。
原作は確かに名作だけど、映画はそれに更に
「自分はきれいじゃないし、世の中困難はある。”それでも”君たちはどう生きるか」
を描いていると思いました。
エンディング曲の歌詞で「この道が続くのは 続けと願ったから」の部分にハッとしました。
今の世の中も、”それでも”この道を続かせたいと願った人がいたからなんですよね。
難しいけど読み解きがいのある映画でした。
ぜひ観てみてください(^^)
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