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【読書メモ兼】まず、ちゃんと聴く。その2#008

さてさて、一つ前の投稿で、「聴く技術」を「1.あり方×2.やり方」に
分解するという考え方があるということ、そして「1.あり方」の内容について、読書メモしました。今回は「2.やり方」を読書メモします。

書籍「まず、ちゃんと聴く」では、「2.やり方」を
「(1)非言語スキル×(2)言語スキル」に分解します。

(1)非言語スキル

非言語スキルの真骨頂は「相手と一緒に体験する」つもりで聴くことです。このスタンスに紐づく形で、うなずきやアイコンタクト、声のトーンや口調が伴ってきます。

あり方と話が似ていますが、まずは何をおいても「相手と一緒に体験する」マインドが大切です。

相手と一緒に体験するつもりで聴くと、口調や声のトーンが前のめりになります。

例えば、エールでは「相手の1.5倍」オーバーに聴き入ることを推奨しています。

ちなみに、エールのサポーター活動では、なんと1on1をオンライン画面オフで実施します。

顔が見えないと不安・・・と当初思っていたのですが、声のトーンや口調だけで、十分「聴いている」ことが伝わる/伝わってくることを実感しました。

また、本書に書かれていたAIチャットボットと人との会話の違いについての櫻井さんの考察に唸りました。AIチャットボットは受け答え【内容】でいうと、人間とそん色ないけれども、相手と非言語の感覚がシンクロしない というところが、AIチャットボットと人間相手に話す差ではないか ということでした。逆に言うと、非言語感覚がイケてない人と話すくらいなら、不機嫌にならないAIチャットボットと話すほうが良い、ということにもなるのかも・・・?と思いました。

これを書きながら、子どもの話を「一緒に体験したい!」という気持ちで最近聞けたなかったかも・・・と反省しております。
ただ、聞きたいから、興味があるから聞く だけだと操作的な会話になりがちです・・(私は)
「一緒に体験したい!」という気持ちを持つことから始めたいと思いました。


(2)言語スキル


①同じ言葉を使う ②聴くMAPの活用 ③具体化の質問が、本書で言うところの言語スキルになります。

順に説明していきます~

①同じ言葉を使う

この言葉を聞いて「オウム返し」テクニックを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれないですが、単なるオウム返しではありません。

ポイントは「相手が主観的な世界から抜けない」ことを目的としていることです。

よく聴く小手先テクニックの為に使うオウム返しは、された方はわざとらしさや気持ち悪さを感じることがあると思います。(ご経験ないでしょうか。私はあります(笑))

ただ、「相手が主観的な世界から抜けない」ことを目的とすると、その違和感はなくなると本書では言います。

例えば、「目標達成して嬉しかった」という部下の言葉に、「数字が達成できてうれしかったんだね」と返すと、これは言い換えになり×となります。

相手が主観的な世界から抜けないように、なるべく同じ言葉を使う。変に言い換えない。言い換えた瞬間に、自分の眼鏡で見た言葉になってしまうなあと思い、これは私は日々、気を付けるようにしています。ただ、何でもかんでも同じ言葉を使うのではなく、同じ言葉を使うときにわからない言葉があれば、そこは素直に聞くようにしています。それは後で出てくる「具体化」の質問にもつながり、より相手の話の解像度を上げることにつながります。

②聴くマップ

頭に添付のような図を思い浮かべると、聴いているうちに話の迷子になったということが防げます。

いつも手元に置いておくのは難しいかもですが、私はマイノートに書いて、人の話を聴くときにチラチラ見るようにしています。


「まず、ちゃんと聴く。」(櫻井将)112Pより

③ひたすら「具体化」の質問で聴いていく

話を聴く際の質問は、下記の4種に分けられるそうです。

a.展開(ほかには?)

b.具体化(っていうと?)

c.抽象化(要するに?つまり?)

d.俯瞰(言ってみてどう?)

同上 117ページより引用

4種を使い分けるには相当な鍛錬と胆力が必要というのが私の実感ですが、本書でも書かれているのは、とにかく「具体化」にまずはFocusして聴くべしということです。

言葉としては、「っていうと?/もう少し教えて?/具体的には?/例えば?」になりますが、これだけで、本当に、めちゃくちゃ聴けるのです!

個人的な実感として、一番要注意なのは「抽象化(つまり?)」です。
予定調和の会話にありがちな言葉で、ともすれば、「わかりやすさ」に逃げることになりがちです。でも、「わかりやすさ」に逃げると本音は出てこない・・・

まずは具体化でひたすら聴くというのが、「ちゃんと聴く」の第一歩と言えます。

今日は以上です。最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^♪

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