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【コラム】ネットで見かけた天才たち (第一回第一話)          天才幼稚園児が創り出す未来のPCとは

オンライン/オフラインを問わず、偏在する天才や才能を知らしめていく、現在進行系の才能を年代を問わず追いかけていくのが、当コラムの目的となる。

最初のインタビューは、小学生になる前に自らPCを組み上げ、AIについての学習研究を担当しているという「才女」のchampon(チャンポン)さん。

編集部で使用するPCの相談をchamponさんのお父様にしていたところ、同席していたchamponさんが「全部できます」とアピールしてくれた。

詳しく話を伺うと、圧倒的なPC知識を持っているだけでなく、そこに至るまでの学びに「才能」と、得た知識を活かす「学びの環境」という情報が可視化できた。

「若き才能」の素晴らしいやり取りと、いかにして小学校に上がる前に才能が花開いたか。そして今後、どう活かされていくのか。その未来をぜひ読み取って欲しい。
【インタビュー/構成:鶴岡八幡】



4歳でパソコンをDIYした理由は「きれいだから」という感性

──自己紹介をお願いします。

champon 私の名前はchamponです。6歳です。幼稚園に通っています。好きな遊びはシーソーです。好きな動物は、オオカミです。

──今日はお仕事の話をお父さんとしにきたのですが、champonさんがあまりにすごいので、いきなりですみませんがインタビューさせていただいてます。

お父さん いえいえ。こちらが娘の組んだPCになります。いかがですか?

──とても美しい構造で、性能だけではなく見た目も素敵です。自作PCに興味を持ったのはどういうキッカケでしたか?

champon パソコンがキラキラしていて綺麗だったので、お父さんに教えてもらって、自分で作ってみたくなりました。


ごらんのとおり、綺麗にまとめられた内部が活花のごとく飾られている。マシンに影響のない植物やアイテムを活用することで、愛機へのラブを表現している。

──このパソコンを5歳のときに作ったというのが、かなりビックリでして。特殊な、特別な能力を持っているように感じます。

champon でも一人で全部作ったのではなくて、お父さんにも助けてもらいました。

お父さん ただこれは娘が一人で作ったといっても過言ではなくて、父親の自分はお手伝いしただけなんです。

champon ネットを見て部品を調べて、秋葉原までの行き方を調べてから、お父さんと一緒に買いに行きました。

──ではパーツをchamponさんが選んで、この仕上がりを考えたんですね。

champon そうです。パソコンのパーツを調べて、しおりを作って、お店の人に見せて、「このパーツをください」ってお願いしました。それを持って帰って、お父さんと一緒に組みました。

お父さん 流石に支払いは私が担当しました(笑)。

──それでも5歳でこのPCを組めるのはすごいことですよ。champonさんはこのパソコンを組むときに、こだわったところはどこですか?

champon 光っているのが好きなので、外から中を見えるようにして、中がキレイになるようにケーブルをキラキラにしました。あとは物をいれても大丈夫なので、植物を置いてみました。組み立てるときは、ネジをどうやってキレイに締めるかを考えました。

※後日、過去制作マシンの動画が稼働しているところを動画に収めましたので、動いている美しさをご堪能いただけます。しばしお待ち下さい(編集部)

小さい、若いからこその強み

──先程、ネジを締めることにこだわったと伺いましたけど、具体的にはどのように?

champon ネジが落ちたりしないようにするのと、外からみてもキレイに見えるようにしました。

──中が見えるときに、ネジが散らばって見えないように、ということですか

champon そうです。あと、お父さんの手が大きくて上手くネジ止めできない部分とかを、自分から進んでやりました。

お父さん そうなんですよ。最初に興味を持ったときも、私が自作しているパソコンの組み立てを見ていて、手伝ってくれたのがありまして。率先して自分が得意なことを見つけてくれます。逆に力がいるような硬い部分は、大人の私がやるのですが。

champon 大きいコードとか、ビデオカードとかはお父さんに手伝ってもらってます。

──親子関係というよりは、同じ趣味のパートナーのようですね。いくつぐらい作った、とかは覚えてらっしゃいますか?

champon 何台も作ったので台数は覚えてないのですけれど、自分用のPCは部屋にあり、音楽を聴くための小さいパソコンもあります。あと、作る前にアプリ(PC Building Simulator)で構成とか、見え方とかいろいろ試してみて「どんなPCを作れるのかな?」って考えたりします。

──そこは事前にシミュレーションするんですね。お父様のお仕事に関係するPCを触られたりもしますか?

champon お父さんのお仕事でAIを使うことがあるので、そのPCを作ったりしていています。


パーツを手に持ってニッコリのchamponさん。毎日刺激的なのは、日常にお父さんのクリエイティブに関する環境があることが大きいそうだ。

急遽パソコンを制作してもらって、実際に作れるのかを確認

──かなりスペックの高いマシンを作ることもできるんですね。例えば私がお客さん、依頼主として「こういうマシンを作って欲しい」を依頼したら、作成していただけますか?

champon できます!

──ではここからはインタビューという形に加えて、お仕事の依頼のテキスト化になります。記事として、もともとこちらの原稿は読まれたら原稿料が入る形で、champonさんにもギャランティが入るのですが。PC制作費用と原稿料を受け取っていただきますが、良いですか?

お父さん champonさん、これはお仕事になるんだけれども、きちんと請けられる? 失敗できないんだよ?

champon ちゃんとできます、できると思います。

──そこはチャレンジとして、「4歳からパソコンを作ってきた才女が、AI育成用マシンを組み上げるまでの記録」として記事にしたいです。champonさんには編集部から依頼させていただきますので、マシンの仕様はリクエストしつつ、champonさんのセンスで作成していただければ。

champon 分かりました! どんなPCがいいですか?

──AIを研究したいので、グラフィックボードはNvidiaの一番良い性能で、CPUはそれなり。できれば透明で内部が見えるようにして、今回見せていただいたchamponさんのPCみたいに、いい感じの雰囲気にしてもらえると嬉しいです(笑)。ざっくりしたお願いですみません。

champon パソコンは中がよく冷えたほうがいいですか?

──そこを忘れていました。よく冷えるものにしてください。

champon 好きな色はなんですか?

──黄色を中心にして、そこに黒の模様が入っていると嬉しいです。

お父さん スズメバチは分かる? あの色をイメージしたらいいと思うよ。

champon(紙にメモを書き足す)

──では本日はこのぐらいにさせていただいて、次の回ではパソコンを組んでもらうところのイメージを、PC Building Simulatorで見ながら設計しましょう。改めてよろしくお願いいたします。


アプリで組み立てと機能のバランスを探り続けるチャンポンさん。今後はインタビューを交えながら令和世代のPC制作環境にフォーカスしながら、AIなども取り入れた「配慮のあるユーザー」に関してもアプローチしていく。

あとがき

champonさんは自分の強みを活かす柔軟な発想と、常人離れしたPCへの造詣の深さを持っていた。また、文中では表現しきれなかった「小学生になる前の若々しい子供の振る舞い」も併せ持つ、魅力的な人物でした。この女性が将来、どのような道を歩んでいくのかを含めて、追いかけてみたいと思わせられた。この才能の輝く先を、ぜひ目撃して欲しい。


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