見出し画像

食品添加物の誤解を解く!(亜硝酸Na「ナトリウム」編)

私の心の師である方がnoteに記載されているのを読むにつれ、私も何か国民のお役に立てる情報を発信出来ないかと思い始めた。

で、半年ぐらいぼーっと考えていた。
大学卒業後、私は約30年以上食品業界の原料メーカーから商社、そして加工食品メーカーへと転職し食品業界の隅々まで知っている。ならば、その得た知識や裏情報を伝えようかと思い今回1回目の投稿をしてみる事とした。

食品の業界にいない方々とお話していると、実に多くの食品に対しての誤解や恐怖心を持っている方が多い。実際本屋で書物などを見ていると過激なタイトルで人の恐怖を煽り商売している方が如何に多いかと昔から情けない気持ちでいっぱいだった。

なので師と同じ様に、ファクトに基き正確な食品、加工食品、食品添加物や食品業界全体の事実を書き記し残していきたいと考えている。

で、今日はみんな何故か、だいだい大嫌いな感じの

亜硝酸Na(ナトリウム)

に関して事実に基いて記載していきたいと思う。

亜硝酸Naに関しては誤解を生みやすい表現で書籍内、HPやX等で見かける食品添加物の代表格の1つたど思う。

ハムやソーセージで亜硝酸Naを使った者は食べません!癌になるから!とか宣言している方も散見する。

でもちょっと待てもらいたい!なら昔からハムやソーセージに亜硝酸Naを使用して毎日の様に食べているドイツ人は全滅しとるだろ!と何故思わないのか不思議でならない。

実は亜硝酸Naには発がん性が高いとかいう人がいるが
単体での発がん性リスクに科学的根拠は全くない。
(但、亜硝酸塩とアミンが反応し発がん性の高いニトロソアミンが強酸性内で生成される事はある)

亜硝酸Naは元々岩塩由来。発色効果とボツリヌス菌耐性、大腸菌増加防止効果(食中毒防止)が有ると経験的に理解し数百年も前からドイツでは食肉(豚肉)の加工食品に使用されて来た。亜硝酸Na単体に効果が有ると科学的に理解されたのち、工業的に(一酸化窒素と二酸化窒素の混合ガスを、水酸化ナトリウムに吸収させ製造)製造されるようになり、岩塩由来ではなく単体として使用し始めた。

「工業的」?えー!合成品だ!怖い!と思う方が居るかもしれないが、岩塩など訳わからない不純物が含まれている物より安全。更に単体で食品に添加する事で、使用量をきちんと管理出来、更に余程安全安心とも言える。

毒性はLD50=0.077-0.150g/kg(LD50とはその量を一気に食べると半分死ぬと言う値)に対して厚労省の使用基準は食肉製品 0.070g/kg(残存量)とめちゃくちゃ低く設定されている。

LD50に関して: https://www.fsc.go.jp/yougoshu/kensaku_dokusei.html

厚労省の亜硝酸Na使用基準: https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-11130500-Shokuhinanzenbu/0000192871.pdf

例えて言うなら70㎏の人間が5.39-10.5g一気に飲むと半分の人が死んでしまう(急性)毒性の亜硝酸Naを、1㎏のハムに0.07g以上添加(残存量)しては行けませんと言うルールという事。更に例えると77-150㎏以上のハムを一気に食べると半分の人が死にますと言う事になる・・・。フードファイターでも77㎏以上のハムを一気に食べたら、亜硝酸Naの急性毒性で死ぬ前に他の理由で死んでしまうと思うww

結論は、数値上毎日数kgのハムやソーセージを食べても(食べるのもまず不可能だが)死なないですよとなる。

なので断言する。食中毒でのたうち回って死ぬより、見た目に綺麗で美味しい食中毒のリスクが低減している亜硝酸Naを使用したハム、ソーセージやベーコンを食べる方が、避けてストレス貯めるより余程健康的だ。

食べると言う行為は人生でも大切な行為
食事で最も大切なのは「美味しく、楽しく、食材のバランス考えて」。細かな事ばかり気にすると大切で楽しい時間を失ってしまう。それはとても不幸な事だと思う。

因みに亜硝酸Naを避けるなら、ほうれん草食べられなくなりますw
実は、ほうれん草には結構亜硝酸Naが含まれているのです(20.5ppm程度だけど)

ここからは、業界人だけが知っている亜硝酸Naの裏話

毎年食品衛生法違反で摘発される食品加工業者の多く(何故かあまり報道されない)は魚卵化工品「たらことか、いくらとか」への亜硝酸Naの多量添加。

水産業界の一部は未だ結構適当なんです。魚卵の発色目的で亜硝酸Naを使用しているのだが、これが使用基準(0.0050g/kg)を超えた魚卵が抜き打ちの保健所の検査で見つかるのです。

元々ハムやソーセージより使用基準が低いのも原因の一つですが、もし亜硝酸Naを避けたいのなら、めちゃくちゃ見た目が綺麗な「たらこ」とかは買わない方が良いかも知れません。

以上

この文章がためになった方がいらっしゃいましたら「いいね」をお願いします。励みになります。
又何かこの食品、食品添加物に関して情報が欲しい方はなんないとリクエストお待ちしています。それでは又私の時間が出来た時にww

いいなと思ったら応援しよう!

OSAMU N.真実を見る目
宜しくお願いします。励みになります!