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【エッセイ】煉獄さんの母上の言葉
ケタケタと遠くから高笑いが聞こえる
今日、社員たちに年末のボーナスが配られた
ちょっと前に決算ボーナスだったくせに…
社長からの授与式の間は派遣の僕は1人、また作業場に残され、ゴミひとつない床の意味のない掃き掃除を命じられた
休憩の喫煙所では、有馬記念と年末ジャンボがどうだとか、新台入れ替えのイベントデーがどうだとか…
コイツらは銀行からヒョコヒョコと、ただ元締めに現金輸送してるだけだってことに何で気付かないのか?
完成品を詰められたボックスを地面に思い切り叩きつけて、帰ってやろうかと真剣に思った
この悔しさ、僕は覚えておこうと思う
例え、これから先の人生で何かのきっかけで社会的強者の立場に入れ替わったとしても、この不条理を忘れないでおこうと思った
「弱き人を助けることは、強く生まれた者の責務です」
『鬼滅の刃』の煉獄さんの母上の言葉を胸に、生後体重4.200gの恵まれたこの体がいつか誰かの傘になれるように、もっと太い根を張って、枝を伸ばし、葉を大きくして、弱い人たちを冷たい雨から守るんだ!
呑まなきゃやってられっかー!!
(これがすんなり言えて実は嬉しい!笑)