見出し画像

心が死んだ日

あの日 あの時 あの瞬間
私は心が死んだ

突然の出来事のように
ある日 全てが嫌になり
全てを投げ捨て どうにでもなれ!
自暴自棄

◯んでいなくなりたい
深い海の底へと沈んでゆく感覚
息が出来ない
生きているのに
息が出来ない
私 このまま ◯ぬんだ

いくつもの困難を乗り越えてきた

子育てはいつか終わる
きっと笑い話になる
不登校の息子に絶望を感じ
どん底になった時でも

生きる気力だけは人一倍強かった

ここで負けるか!
くたばるわけにはいかない

母親は強し‼️

誰がなんと言おうと
誰にどう思われようと
私の生き方は間違っていない

誰からも否定されない

私は最強

だった はず

息子も大学生

子育てもひと段落する
私の人生は思い通り

しあわせすぎるのが少し怖かった
そして 違和感

その違和感を無視し続けた

私さえ我慢すれば

みんな しあわせ
そう勘違いしていた

ある日突然

心が壊れた

あんなにしあわせだと思っていた
当たり前の毎日が崩れていった
何が起こったのか自分でも分からない

何がいけなかったのか
どこで間違えたのか

もう一度戻れるのなら
戻ってやり直したい

毎日がしあわせ過ぎて怖かった現実が
グレー色に染まり

心が死んだ

食べる物 味がしない
食欲が無くなり

感動するドラマで不安が込み上げてくる
私の感情はどこへ消えてしまったのか

人が離れていく夢ばかりみる
私を攻撃してくる夢ばかりみる

私は何度も夢で死んだ

目が覚めて 夢であって欲しいような
複雑な気持ちになった

生きる事に希望も期待もしなくなった

心が死んだ

生きたいのに生きれない人もいる

◯にたいのに◯にきれない人もいる
矛盾だらけの世の中だ

私は後者だった

生きる勇気も◯ぬ勇気もない

私が父に抱いていた気持ちだった

父の事は好きだったけど

父を見ていると生きる事が辛そうだった

もう充分 自分だけの人生を生きて欲しい   

孫もいて しあわせだったと思う
決して孤独なんかじゃない

そんな大好きな父が亡くなった

人は死に向かって生きている

お別れも言えず
父は病室で亡くなった

15年前の春

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?