ルーブル美術館展 愛を描くへ
夜行バスに乗って、国立新美術館へ。
ルーブル美術館展 愛を描くを見てきた。
絵の題名に、ギリシャ神話の神々がたくさん出てきて、(ギリシャ神話に出てくるだろう有名な場面がえがかれている)帰ってから、図書館でギリシャ神話の本を何冊も借りて読んだ。
プシュケは、とてもきれいな人間の王女さまで、それに腹を立てたヴィーナス(自分が最も美しい女神のはずだから、人間なんかに負けたくない)が、息子のアモル(キューピッド)に、プシュケが最低の男に恋するように、矢を射らせようとした。けれど、キューピッドの矢は、自らの指に刺ささり、彼自身がプシュケに恋してしまう。
この絵はプシュケが初めてアモルからのキスを受けて、びっくりしている場面が描かれている。アモルの姿はプシュケには見えないから、プシュケの目は、ぼんやりとどこかを見ている。
プシュケとは、ギリシャ語で魂を意味するそう。
魂の移ろいやすさを、頭上を舞う蝶が現している。
アモルとプシュケには、まだまだ続きの物語があるけれど、人間の魂が初めて愛の喜びを知ったこの絵はこの展覧会のポスターにもなっていて、素敵だった。
西洋社会でのさまざまな愛の形を描いた作品が移り変わりごとに分けられていて、それぞれで部屋の壁の色が違った。
使われていたのは、素敵な色ばかりで、国立新美術館のキュレーターの方の展示の仕方が素敵だった。(宮島綾子さん)
壁の色が変わるだけで、空間の雰囲気は、すごく変わる。
絵画が伝えてくれるたくさんの愛の形と、自分の中に新しい興味(ギリシャ神話や、キュレーターについて)をもたらしてくれて、
わざわざ足を運んで、とても良かったです。