悲しみを小さな箱に閉じ込めて
大切なコ(イヌ)が旅立って2年が過ぎた。
もう2年のか、まだ2年なのかもわからない。
気持ちを綴ってみようと試みていたけど、書こうと文字を打つと涙が溢れていつも進まない。
あの子のいない世界に自分が生きている事に怖くなるときがある。
怖いのだ、本当に。
表向きは忘れたような顔をしてただなんとなく生きていて、毎日を忙しくする事で自分を追い込んで、そのことを考えないようにしている。
でも考えないこともあの子に悪い気がして自分を責めてしまう時もある。
最後1年あまりの闘病生活の記憶があまりに濃くて辛い。
楽しくて幸せだった残りの12年間の思い出が遠すぎて悲しい。
こうやって文字にすると、悲しい辛い寂しい
しか出てこないのがまた悲しい。
私は悲しみは乗り越えるものではないと思っている。
それに濃淡はあるかもしれない、でも何年経っても悲しいし寂しい。
今は寂しさと悲しさをぎゅーっと圧縮して心の中にある小さな箱に閉じ込めて生きていく。
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