失恋して落ち込んだら異世界に来たので世界を救うことにした第一話

あらすじ

主人公のゆかりは25歳にして初めての告白をしたが振られてしまう
その日の夜、一人泣いていた。
不意に壁を叩くとそこは異世界!
私は勇者として召喚されたらしい。無理!と思ったが私を喚んだ王太子
リバーが子犬のような顔でお願いしてきて、、、イケメン耐性がない私はこれはもう断れない!
25歳女ヤケクソで世界救います!

25歳。私は片思いの人に告白した。そして振られた。
いけるかもって言う確証はあった。だって二人きりで遊園地、動物園、
水族館、恋人が行きそうなところは全部回った。雰囲気もいい感じだったはずだ。
恋愛初心者の私はそれに舞い上がっていたのかもしれない
理由は「友達だと思ってたんだけど」はぁ?全く意味がわからなかった
まあでも今考えてみると手を繋いだりする雰囲気とかはまるで無かったような気がする。
そんな私は一人家の中で泣いていた。部屋の壁を叩きたかったけれど一人暮らしなのでお隣の人に迷惑がかかる。なので枕で我慢した。
「もう何でなの!」と枕に顔を埋めて枕を叩こうとすると手が滑り壁を叩いてしまった。
「あ、やばい」と思った束の間瞬間、なぜか壁の中に入ってしまった。
と同時に全身に痛みが走った。
「痛ーっ」
床に全身を叩きつけてしまったらしい
床?
その瞬間、目の前から声が聞こえた。
「貴方様は勇者様ですか」と中世の鎧のような物を着た金髪イケメンに話しかけられた。こちらを見て跪き話しかける姿はまるで本物の王子様みたいだ。
私は少しフリーズした後
「いや、違いますけど」と返した
さっきからの急展開からよくこんなに冷静に返せるなんてと自分に感心しつつ
いや、どう見たって貴方の方が勇者じゃんなんて思う。
よく見たら周りにもたくさんの中世風の貴族みたいな服装をしてる人がたくさんいた。
直感で言うとお城なんだろうかここは。
そんな中、金髪イケメンがが目の前で落ち込んでいた。て言うかイケメンどころではなく周りの人たちも
何なんだこの雰囲気、気まずい。なので一応一言。
「勇者とかおっしゃっていますけど私、勇者っぽいようなことできませんし
ほらなんか、魔法?みたいなものできませんし、、、あとすみませんがここはどこなのでしょうか?」
すると、なぜか金髪イケメンの顔がパッと明るくなった。
何だろうなぜか犬っぽく見えてきた。
「すみません。私としたことが、大事なことを忘れていましたね。
ここはマジックという国になります。そして私はこの国の王太子のリバーと申します。」
なんて安直な国なのだろうなんて思ったら失礼だと思う。けど!こんなん
魔法使えないとダメですよなんて言ってるのと同じじゃん!ていうかこの人王太子だったの!?いや綺麗な顔してるし王子様みたいだな〜なんて思ってたけど、えぇ!?頭の中がもうパニックだ。そしてリバーさんは言葉を続けた。
「それで魔法なのですが、一度オープンと言ってはくれませんか?そうすれば、わかるので、、、」
「え、?」
私が困惑しているとリバーさんが
「お願いします!言うだけでいいんです!」
と勢いよく頭を下げてきたので仕方なく
「オープン」と言った。
その瞬間何か画面のようなものが目の前に浮かんだゲームみたいだ。
「何か書いてありますでしょうか?」
どうやら私にしか見えないらしい
「えっと、魔法 言葉と書いてありますが、、、」
その瞬間リバーさんが私の手を掴んできて
「やはり貴方は勇者様だったのですね!」
と聞いたところで意識が切れた。もうこんなのキャパオーバーだよ。
どんだけ情報量の多い夢なんだよ。と思いながら。








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