その10「ひとりじゃない。」

安達さんに「何か今困っている事はありませんか?」と尋ねられたので「ナースコールの押すタイミングが今ひとつわからない」と話す。

「別に、何か気になったらでいいですよ。」
という事らしい。とりあえず喉が渇いたら押しますね、と言うと「はい!」と爽やかに返ってくる。イケメンだった。

話が終わって安達さんが出て行く。温かいお茶と少しの会話。これだけで孤独感が少し薄くなった。少しだけ安心した自分がいた。

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