アフリカ大陸と呼ぶことから始めよう

今日は、アフリカの貧困を解決するには、まずアフリカを大陸と捉える事が大事だという話をしたいと思います。

アフリカと聞けば、ディスカバリーチャンネルに出てくるようなサバンナや、貧困に苦しむ人々を連想する人が多いと思います。このようにアフリカと聞いて、「カメルーン」や「ルワンダ」、「ニジェール」といったアフリカの国々を個別に連想する人は少ないと思います。

では、ヨーロッパと聞けば、「フランス」や「スペイン」、「ドイツ」を連想する人が一定数いると思います。

なぜ私達はアフリカと聞いて、国を連想しないのか?

答えはシンプルです。
「アフリカについて知らないから」です。

なぜ知らないと言えば、理由はいくつか考えることができます。
①「日本から物理的に距離が遠い」
距離が遠いので、旅行に行く人やビジネスを展開する企業のハードルも高くなるので、アフリカに実際に訪れる人が少ない。情報があまり入ってこないので心理的な距離まで遠くなっています。

②「アフリカとの貿易が盛んではない」
アフリカとは物理的に遠いことなどから、日本との貿易が他の国ほど盛んではないのも要因として考えられると思います。

③「歴史的な関係が浅い」
過去に戦争などで関わった歴史が殆どないことも挙げられます。

こうしたことから、私たち日本人は特に、アフリカを知りません。人は、未知なモノを一括りにしてしまう傾向があるので、アフリカという「未知」を無意識のうちに一括りにしています。


しかし、アフリカ大陸は超巨大です。縦の長さは、8000kmもあり、日本からスウェーデンまでの距離に匹敵します。
またアフリカの最北端は、日本の茨城県と同じ緯度で、アフリカの最南端はオーストラリアのシドニーと同じ緯度です。
ここまで巨大ということは、地理的条件が国によって大きく異なるということです。赤道直下の国もあれば、日本の茨城県と同じ緯度の国もあります。
このような巨大、故に千差万別なアフリカを一括りにしてしまっては、アフリカについて理解を深めることはできません。
ユーラシア大陸を一つに纏めようとするのと同じです。
アフリカと呼ぶと、オーストラリアみたいに一つの国として捉えてしまうので、アフリカ大陸と捉えるのが正解だと思います。

アフリカでビジネスをするにも、貧困を解決するにも、当然まずアフリカについて知らなければならないです。だから、まずアフリカについて理解を深めるために、アフリカが如何に巨大な大陸で、故に国々は千差万別であるということを最初に頭に入れなければならないと思います。

今日は、「アフリカを知ること」を目標としました。
次からは、貧困の解決の手段として、
BOPビジネスや物流インフラなどについて考察したいと思います。

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