インターネット 承認欲求 カルト宗教
このnoteはなぜハチャメチャな理論の宗教等に人が傾倒してしまうのかについて、インターネットと承認欲求という観点から自分の感想をまとめたものであり、その是非を問うものではありません。
始めに
まず自分はどんな宗教も信じておらず、神も仏も居ないと思っています、会ったことも見たこともないですからね。
世界三大宗教もカルト宗教も等しく信じていませんが、宗教には興味があり、noteやTwitterなどでの発信を見て興味深く思っています。
中にはどういこと?という程、支離滅裂な主張の宗教も居て、インターネットの懐の深さに感心するばかりであります。
総務省のデータによると個人のインターネット利用率は2021年時点で82.9%となっておりほぼ全国民が利用していると言っても過言ではないほど普及しています。
インターネットと宗教の相性はバチクソに良く、前記した通りどれほど理論的に破綻している宗教でも必ず信者が居ます。
数例を上げるとすれば、
インターネット発のQアノンを源流にもつ神真都Q、こちらは厳密には宗教とは違うのかもしれませんが今は無視します
もう眩暈がするような文言が並んでいます、本当に同じ世界に生きているのか不安になってきますが、2021年1月に全国デモが行われており、警察の調
べによると約6000人が参加したと報道されています。
もう一つはツイッターをメインに活動してるダイスケ氏
こちらの方は全ての不調は良い塩を摂取すれば完治、緩和すると主張しているアカウントです、なんとフォロワー6万人最近は大麻にも言及しています。
他にも反マスク、反ワクチン等もカルト宗教だと思っていますが教祖的な存在が居ないため宗教と言っていいのか悩む所ではあります。
どちらもまともな人であれば信じるなんてことは無いと思いますが、見ての通りどちらもしっかりと信者を獲得しています。
今回は「反マスク反ワクチン・神真都Q・塩」の3つにフォーカスして何故傾倒していくのかについて書いていきます。
承認欲求とカルト
「マズローの欲求5段階説」というものをご存じでしょうか。
簡単に説明すると心理学者のアブラハム・マズローが「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」と仮定した理論であり、ピラミッド型で一番下の欲求が満たされるとより高次の欲求を満たそうとするという理論です。
こちらの理論はある意味社会の成り立ちそのものであるとも言えるのですが、宗教は巧みにこれらを刺激する形となっていると考えています。
まず、一番基礎となる「生理的欲求」は空腹、睡眠、生命を維持したいという生きていく為に最低限必要な欲求です。
一部宗教では独自の自治領や村にに信者を閉じ込め、資産を奪い共同生活をさせる事で他では生きていけないようにする宗教もありますが、話が長くなってしまう事と、上記の宗教の信者とは関係が薄いと思われる為今回はスルーします。
ここからインターネットと宗教に関係して相互作用がめちゃめちゃ高まってきます。
「安全欲求」
生命にかかわるものを安定的に維持したいという欲求です。
これは不安を煽る形で良く利用されていますね。砂糖を食べると病気になるだとか小麦は体に悪いだとか果ては国が人口を削減するためにワクチンで国民を殺そうとしている等、驚きの真実が毎日のように出てきます。
不安を煽って自分言う通りすれば安全、この食品を食べれば健康、素晴らしい指導者です。
「社会的欲求」
集団に所属したり仲間を得たいという欲求です。
まさに宗教の土俵です、同じ志をもつ仲間と集まり相互補助により不安を解決しようという関係を得ることが出来ます。
Twitter等を見ると信者同士でフォローフォロワーとなってお互いに交流しています。
「承認欲求」
集団の中で個性を見出したい評価されたい尊重されたいという欲求です。
インターネット内でもよく見る言葉ですね、承認欲求モンスター
信者同士でお互いのツイートをいいね!しています、「やっぱり国は信用できない!天然の食品が一番!」なんてしょうもない訳の分からんツイートにリツイートいいねが沢山ついています、さぞ気持ちが良い事でしょう自分も良いねが欲しいです。
「自己実現欲求」
今まで挙げたすべての欲求が満たされたときに、自らの可能性や使命の達成をめざす欲求です。
最後には自らが信者を増やすために行動を始めます、インターネットでは発信を積極的に行い、反論を行う人には熱心に攻撃をします。
現実ではデモを行う、どこに出しても恥ずかしくない立派な信者の完成です。
恐ろしい事にほとんどの欲求はインターネット内ですべて完結することが出来るのです。熱心にデモに参加できなくてもネットで発信する事は誰にでもできます。
いいねもタップするだけ、発信すればいいねが貰える、しょうもない発信に称賛するリプが貰える、自己肯定感が低い人や現実がうまく行っていない人、社会から孤立してしまっている人ほどドツボにはまります。
酷いものだと医師免許を持たない人が病気の人の不安を煽って根拠のない治療を進めている事もあります。
心のスキマに入り込む為、まともだった人がしばらく見ないうちに変な宗教に嵌ってしまう理由でもあります。
遠い親戚より近くの他人とはよく言ったものです。
さて、最後にマズローの言葉を思い出してください
「人間は自己実現に向かって絶えず成長する生きものである」
きっかけさえあれば熱心な信者に変わってしまうのにはこういったロジックがあると言えます。
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