止めて蹴るからの脱却
こんにちは!
passarinho.soccer.academy ヘッドコーチのアリオンです!
止めて、蹴るはサッカーの基本!
もちろんです!
しかし、日本とブラジルを比べると圧倒的な解釈の違いが存在します。
本日はその違いを僕の経験と、日本での指導をもとに論じていきます。
★「動作として限定的な手段を技」
★「常に体現されるプレーのクオリティを技術」
と捉えていただければイメージをつかめる方もいらっしゃるかと思います。
本日は一種の流行ともいえる「止めて、蹴る」それらを「技」として捉えるか、「技術」として扱うかのスタンスの違いを紹介します!
結論からいうと、止めて、蹴れることは前提として、「何が見えるか」「どこに立てるか」が重要になってきます。
実践に落とし込むにはこのサッカーを知る作業が必須です。
例えば、相手のライン間を景色としてボール越しに捉えることで、常に「あとだし」で勝てる状況を作り出せます。(このあとだしに関しては違う記事で深掘りしていければと思います。)
どれだけコーチに言われた技を練習しても、どれだけがむしゃらにボールを追いかけても、ここに辿り着かず、「お前はあたまが悪い」と片付けられて終わってしまう選手も中にはいます。
世間に出ているパッケージとして、「オープン」「ビタ止め」などがありますが、これもこのパッケージを目的にすると「技術」ではなく限定的な「技」となってしまいます。
ブラジル代表で例えるとアントニーなんか1ミリもオープンに起きません。
つまり、進行方向に対してボールの奥の景色を認識した結果、ビタ止めしないといけないな、外に置いた方がいいな、と動作を局面に決めてもらうことが重要になってきます。
技と技術の違いを言語化すると、本質は見えてきます。
InstagramやYouTubeに載っている動画を見るのもいいですが、こういった視点で見ると、フィルターが外れたように本質が見えてきます。
そんな言葉を使って、皆さんの解釈と視座に少しでも新しい視点として登場できたら幸いです。
まとめ
今回は動作としての止めて蹴るから脱却するでした。
止めて蹴るはサッカーの基本ですが、それは手段であることを忘れてはいけません。
一個人としての止めて蹴るのクオリティだけで、価値のある選手になれるかといわれれば、そうではありません。
動作としての止めて蹴るから脱却する方法は、立ち位置を認識することです。
どこに立てるか。ここはどれだけ基礎を固めたところでサッカーを知らなければできないことです。
立ち位置の認識は、局面に自分の動作を決められるという感覚に近いです。
手段も同様、選ぶというより、局面に選ばれる感覚に近いです。
その認識を得ることで、コマ切れのロジックから映像としてのVISIONの形成につながります。
これによりコマ切れの動作(止める、蹴る)をつなげることができるようになります。
まずはサッカーを知ること。
仕組みと目的を把握することで、手段(最適解)を認識できる選手になります。そのイメージと身体の誤差を練習で埋めていく。
これが本来のプロセスです。
誰かが決めたパッケージをそのまま受け取ると、手段を目的化させてしまいます。
思想を思考せよ。といったところでしょうか。
ご拝読ありがとうございました。
アカデミーヘッドコーチ 岩見龍アリオン
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