RIKI.EA機能紹介トレーリングストップ
RIKI.EA機能のトレーリングストップについて紹介します。
まず結論としては、そこまで使用をすすめるものではございません。利用を考える人は本記事をご確認下さい。そして、追加の要望があれば私のXにDMでご連絡下さい。売りっぱなしではなく。要望があればEAを更新して行きたいと思っております!(私にできる範囲であれば)
トレーリングストップとは利益を確保しながら損失を最小限に抑えるための注文方法で,価格が有利な方向に動くとストップ価格(利益確定ライン)が追随していく機能です。これにより、相場の上昇(または下落)の流れに乗って利益を伸ばすことができます。
が,トレーリングストップ機能をONにしたがために利益が伸びないという場合もあり得ます。
分かりやすいようにpipsではなく円換算で説明すると,1万円の利益が出たタイミングでトレーリングストップ機能が働きます。このとき,最低利確ラインは5000円で,値動きが有利な方向に進むごとに,最低利確ラインが5000円から上昇していきます。
ですが,トレーリングストップ機能が動いた瞬間に逆行すると,利益は5000円で確定されることがあります。
つまり,トレーリングストップを使わなければ10000円の利益だったのに,使ったがために5000円になってしまったということです。メリットもあればデメリットもありますね。
トレーリングストップ機能を活用することでナンピンマーチンは大きな利益を伸ばすことが可能な場合があります。しかし,過去相場の最適化の結果であることが多いので,過信は禁物です。
RIKI.EAのトレーリングストップ機能
本EA搭載のトレーリングストップはティック単位で計算するようになっています。5min足に一回稼働なども出来るのですが,ティック単位の方が利益を最大化できそうかなぁと安易な考えでそうしてます。そのため,30通貨同時稼働などを行うとかなりマシンパワーを使用すると思いますので,トレーリングストップを使う場合には自作ゴールドのみ設定などにご使用下さい。30通貨セットファイルでの使用はお勧め致しません。というか、しないようにして下さい。
機能の使い方
ロングポジションを持っていると仮定しましょう。利確が200pointで設定しているときにトレーリングストップをtrueで値を100pointにしている場合、利確地点に到達した段階で100point(設定値)下の地点に利確ラインがセットされます。
反転せずにそのままチャートが上目線で動いていけば値動きに合わせて利確ラインが上昇します。
利確50、トレーリングストップtrue、値を200などにすると簡易損切り機能的に動作させたりも可能です。
トレーリングストップ機能の効果について
これが一番気になる部分ですよね?
とりあえず実際に利益の違いを見て見ましょう!
2020年1月1日から2024年10月1日までの期間でゴールドを稼働させた結果です。
パラメーターは適当に設定したものです。
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最大ドローダウンはどちらも約5.5万円。
利益はトレーリングストップなしが15万円で,トレーリングストップありが25万円です。
10万円も違いが出ております。
この違いは3回ある大きなドローダウン後の利益の伸びが寄与しています。2回がプラスに働き、1回はマイナスに働いてますね。
一番利益が伸びている部分について,チャートを見て見ましょう。
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トレーリングストップのON, OFFで利確地点がかなり異なることが分かるかと思います。
じゃあ,やはりトレーリングストップはやるべきだと思うかもしれませんが,よくよく考えると大きな利益の伸びは「2回」です。
今回の設定では2回良い方向にこの機能が働いていますが,そうでない場合もありうるわけです。
つまり、せっかくlotが増えて利益を伸ばすチャンス(破綻の足音が聞こえてきますが、、、)なのにぜんぜん伸びなかったという、ことが起こりえます。
この例でも1回目がそうですね。
数回の大きな利益の伸びでトレーリングストップ機能の有効性を判断するのは良くありません。
実際には利益が減ることも全然あります。
トレーリングストップ機能搭載IB系EAでこのことを明記していることはほぼないので,もしかすると知らない人もいるかもしれませんね?
なぜかIBEAオプチャではトレールで利益伸びた!しか聞こえてこない印象です。
まとめ
・RIKI.EAのトレーリングストップはティックなので30通貨運用はpcのスペックと要相談
・使っても利益が伸びるとは限らない
・ナンピンマーチン的には再現性に懸念があり、開発者側としては設定の提供はしにくい。(単ポジなどはまた別です。)
機能として導入しといてなんですが、わたしはそれほどトレーリングストップを好んでおらず使ってきた経験や開発経験も少ないです。
現在はティックですが、計算量の多さによるEAエラーや指標時の動きにうまくついていけないなども問題があるかもしれません。
私のPC環境ではデモ動作に問題はありませんでしたが、動作確認したPCスペックはRyzen9の5900xにメモリ128GBです。
要望があれば1min足や5min足更新時のみ動作する設定などに更新したいと思います。