不安じゃないと良い施策じゃない?
こんにちは!ツクリンクでWEBマーケターをやっている、いちじょうです。今回はあるプロジェクトでKPIの数字が大幅に上がった施策を紹介します。
なかなかいい施策が浮かばず、四苦八苦した記憶があるのですが、その中でも大きく効果のあった施策がありました。「なぜ効果がでたのか?」を振り返りながら重要だったポイントを整理していきたいと思います。
1:ミーティングでの雑談
今回取り上げる施策案は、プロジェクトが始まった初期段階のミーティングで、思いつきベースで出ていたアイデアでした。
メンバー内では「このリンク、要らなくない?」とカジュアルに意見を交わしていたのですが、思いつきベースということもあってなかなか施策実行まで至りませんでした。
しかし、結果的にこの雑談という一見無駄なお喋りの中には、宝の山が眠っていました。
2:リスキーである
思いつきベースという事以外にも「倫理的にどうなの?」ということで施策実行に至らないもう1つの理由がありました。
施策以前は、ユーザーに選択肢(リンク)を2つ与えて、次へ進むか否かはユーザーに決めてもらう、きわめてユーザーファーストな見せ方をしてました。
しかし、KPIの達成という観点で考えると「この1択しかありません。」的な見せ方をして、半ば強制的に次に進んで貰いたい。。
すると同時に、思いついたこの施策は倫理的にどうなのか?という疑問にぶち当たることになりました。
「ユーザーに優しくない?」「ブラックな手法になってない?」など色々自省を促す疑念が次々と浮かびます。
3:リスクヘッジ
倫理観に悩んでいると「リスクを見える化してから、施策実施はどうか?」というとてもありがたいアドバイスを頂きました。そこでリスクとして「もし、ユーザーがサイトに悪い印象をもったケース」の数値を見える化することにしました。
具体的には「該当ページを踏んでから、1週間以内にユーザーは再アクセスしてるか?」「該当ページの離脱率」の2つです。
この2つの数値が悪化しなければ、ユーザーはサイトに悪い印象を持たなかったと仮定し、施策を進めることができます。
そこでSQLのクエリを書いて、2つの値を計測できるようにしました。
4:データを俯瞰して見る
さまざまな問題をクリアして、いざ施策実行で結果を見ると一見効果はあるけど薄いよね?と思われるデータが出てきました。
しかし、細かくセグメントを区切って見ると、実はセグメントAに対しては確かに効果が薄いですが、セグメントBに対しては6%(pt)上昇と大きく効果がありました。
それまでの施策では、上がる場合は平均1~2%(pt)の結果が多い中で、嬉しい驚きでした。
もしも、セグメント分けせずに、大まかな結果だけ見ていたら【大きく効果の出た施策】と認識できなくてサイトに実装されることもなく、この案はKPIに寄与できなかったかもしれないです。
5:施策に不安がなければ効果は小さい
プロジェクトに参画して、たくさん施策案を試しましたが「無難な施策は、無難な結果しか出ない。」ことを痛いほど経験しました。
WEBマーケティングの参考本に載ってるようなことを色々試しても「どっちでも良くない?」みたいな効果しかでなかった気がします。
今回紹介させて頂いた「この施策案は果たして大丈夫なんだろうか?」と不安を覚えるくらいの施策じゃければ得られるリターンも大きくない。
一見シンプルだけど大きな学びを得られたので、これを活かしてこの先もツクリンクをグロースハックしていきたいです!
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