タイの恐るべき上下関係


日本よりも厳しい年齢の差

タイに来て一番驚いたことの一つが、上下関係の強さ。
上下関係というよりも、年上の人を敬う度合いが日本よりもすごいように感じる。

お母さんやお父さんはもちろんおばあちゃんのような年上の言うことは絶対的な雰囲気があるし、両親、とくにお母さんをめちゃくちゃ大切にする
(もしかしたら夫の家族だけかもしれないが)

家族や親戚に会う時は、若い者から必ず挨拶をしに行きワイをする(手を合わせる)。
小さい子どもにもしっかりワイと挨拶をさせる。

自分の誕生日には両親や家族のところに行って、日々の感謝や産んでくれてありがとうと感謝を伝えて、目上の人たちから祝福の言葉をもらう。
祝福と言っても「おめでとう!」だけではなく、
「これからも健康で過ごします」的な贈り言葉で、両親や家族からその言葉を贈ってもらうことには「とても意味がある」らしい。

日本でいうご祈祷を受けるようなイメージだ。


数ヶ月差でも上下関係がある?

タイでは年上の人に対して「ピー(P)」という敬称をつける。
例えば私が年下の人に名前を呼ばれる場合は
「ピーアリサ」になる。
(もっとフォーマルな敬称もある)


これも人によるかもしれないが、同じ年に生まれたとしても数ヶ月違えば先に生まれた人に対しては「ピー」をつけると聞いたことがある。
実際、私もタイ人の友達に「誕生日いつ?」と聞かれて、「同い年だ」というと
「何月生まれ?」と聞かれ「君の方が若いね」と言われたことがある。
この敬称があるからか、タイ人は比較的気軽に年齢を聞く印象もある。


年齢の差が覆る時

これだけ年齢を大切にするタイ人でも、年齢に関わらず上下関係が覆る時がある。
タイには敬称の種類がめちゃくちゃ沢山あるのだが
その人の家族の相関図の位置によってそれが変わる。


例えば、2人兄弟だったとして、それぞれが結婚し妻が出来る。

兄(30) + 妻(25)
弟(28) +妻(35)

この場合、普通だったら1番年上の妻(35)が「ピー〇〇」と呼ばれるはずだが
ここでは兄と、その妻(25)が「ピー〇〇」と呼ばれるらしい。


なんともややこしい。


タイ人もうる覚え?

「ピー」以外にも敬称はたくさんあり、特に家族が多いタイ人は
孫たちに「〇〇さんだよ」と教える時に
「あれ敬称なんやったっけ?」
と言ってるのを良く聞く。

「〇〇やろ」というと「いやそれは違う」と結構タイ人の人たちもはっきり覚えてない様子。
(もちろん覚えてる人もいる)


家族愛

タイの家族に一歩足を踏み入れてみて、色んな人に挨拶をして名前を覚えて大変だな〜と感じるが
それよりも、家族をすごく大切にするタイ人のあったかさがとってもほっこりする。

そして子どもたちにも、同じように家族愛をたくさん受け取って引き継いでいってほしい。



ここに書いてることは私一個人の主観です。

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