肌に優しいものの選び方
石油などを原料にして作られた合成界面活性剤は、洗浄力が高いのが特徴です。
しかし、肌に負担がかかったり環境に悪影響を与えてしまったりします。
それらを減らすにはどうすればいいのか?
主に3つあります。
#長くなるので分けてお伝えします
1. 刺激の強い合成界面活性剤が入っていないものを使う
まずシャンプーやリンス、洗剤などについてですが、肌への負担が大きい合成界面活性剤が入っていないものを使うのが大切です😊
シャンプーや洗剤には界面活性剤が入っているものなので、その界面活性剤を肌への刺激が少ないものにするといいです👌
まずおすすめなのは「石けん」を使ったものです。
石けんも界面活性剤の一つですが、合成界面活性剤とは原料や成分が違います。
石けんは動物や植物の油脂 (牛脂や米ぬか油など) にアルカリ成分 (水酸化ナトリウムや水酸化カリウム) を反応させて作られたもので、肌や環境に優しいのが特徴です。
合成界面活性剤よりも分解されやすい石けんですが、使用量が多くなりすぎると水中が酸素不足になるなど水環境に影響を与えてしますので気をつけてください。
では、売ってあるものが石けんなのか合成界面活性剤を使ったものなのかどう見分けるのか?
「品名表示」や「成分表示」を確認すると見分けることができます。
合成界面活性剤が使われている場合、品名は「洗濯用合成洗剤・台所用合成洗剤」で、成分欄には「ラウリル硫酸ナトリウム・スルホン酸ナトリウム」など合成界面活性剤の成分が書かれています。
一方、石けんから作られている場合、品名が「洗濯用石けん・台所用石けん」で、成分に「石けん素地・カリ石けん素地・純石けん分 (脂肪酸ナトリウム or 脂肪酸カリウム)」と書かれています。
シャンプー・リンス・ボディーソープには品名がないので成分を見てみてください。
ただ、石けんシャンプーだと「泡立ちの悪さや髪のきしみ、ごわつきが気になる」と感じる方もいるかもしれません。
その場合どうすればいいのかについて次回お伝えします!
参考:経済産業省「合成洗剤と環境問題」
近藤行成「界面活性剤の定義と種類」
齋藤勝裕「よくわかる最新界面活性剤の基本と仕組み」
齋藤俊和「界面活性剤の基礎ーセッケンと合成洗剤ー」
守口徹「眠れなくなるほど面白い脂質の話」日本文芸社
森田隼人『挑戦「無添加を科学する」〜人と自然により優しく〜』
山下裕司「化粧品分野における界面活性剤の新展開」