ホテル日記003 フェアフィールド・バイ・マリオット札幌 Fairfield by Marriott Sapporo 2024.08.31
スクチャイのホテル日記003 北海道>札幌市
※ご注意)宿泊記だけ読みたい場合、目次の8から読んでください。前置き長い文章なので(≧∇≦)
1.マリオットやAmexカードとおさらばした話。
マリオットは数年前にライフタイムプラチナ(Lifetime Platinum: 生涯プラチナ)のステータスを得てからとんとマリオットホテルを利用しなくなった。
その後、Amexのマリオットボンヴォイプレミアムカードも解約した。
カードの御利益がほぼなくなったからである。プレミアムカードの年会費は6万円近い。そのお金で何できる?何食べれる?
数年前にAmexプラチナカードを手放したときと同じように後悔はぜんぜんなかった。
Amexプラチナ解約の時、JALマイルとの提携がなくなったと同時に年会費の約10万円が一機に約16万円に値上がりしたのだった。
その後JALマイルとの提携が復活してAmexから何度かAmexプラチナの復帰をそそのかされたが16万円で何できる?何食べれる?
ということで、復帰は考えられなかった。
吾輩はただの見栄だけのためにそんなカードを持ち続ける性格ではない。
実益がなければどんどん切り捨てる。
吾輩は所詮一般の小市民なのだ。
2.マリオットライフタイムプラチナ後に、マリオットに泊まらなくなった。
マリオットはライフタイムプラチナのステータスになると文字通り毎年の宿泊数を気にしなくても今後死ぬまでずっとプラチナが維持される。
そもそもSPG時代に海外で思いっきりホテルライフを楽しんでいたが、マリオットに吸収された後があまり面白くなくなった。
何かと言えば昔を懐かしむジジイと同じになるかもしれないが、SPG時代は楽しかった。
白状すると、ここ数年の吾輩の本命のホテルブランドはIHGでダイアモンドを維持している。こちらはライフタイムは無いようなので来年もダイアモンドを維持して楽しみたければ今年中に70泊の実績を作らねばならない。
IHGはマリオットほどハデなアップグレードや16時チェックアウトなどはないが、宿泊費がマリオットよりも安価でそれなりに楽しめる。
肌感覚ではマリオットの半値でマリオットの3分の2のサービスを楽しめる外資系ブランドなのだ。
ポイントもプロモーションなどでどんどん貯まる。
ま、IHGの話は別の機会にまたしよう。
3.マリオットのポイントとJALマイルの話。
今回フェアフィールド・バイ・マリオット札幌(以降、長いのでフェアフィールド札幌と表記)に宿泊するようになったのも実はIHGがらみであった。
札幌では安価で立地が便利なIHGグループのホリディインすすきのが常宿だ。
今回台風が来ていてそれを避けるために渡航を2日早めた。
土曜日に札幌到着となり、その日はホリディインすすきのが満室だったのだ。
周辺のホテルはどこもかしこも満室かあるいは超高値であった。
ホリディインすすきのにもほど近いコンフォートホテルすすきのも1泊2万円超えだった。安いときには6,000円台のはずのホテルがだ。
そこで久しぶりにマリオットボンヴォイのアプリで札幌を検索すると、フェアフィールド札幌に18,000ポイントで宿泊できることがわかったのだった。
フェアフィールド札幌もホリディインすすきのにほど近い。歩いてすぐそこの距離だ。
しかし18,000ポイントは安い。
どういう風の吹き回しか知らないが、何かの間違いかもしれない。
こういう場合、ホテルの誰かが気付いて修正するかもしれず、安値を見つけた時点で一刻も早く予約しておくのが賢明だ。
ポイント宿泊のキャンセル規定は緩く前日の夜まで可能だし。
ちなみに吾輩は海外在住時代からのマリオットポイントが今も山とある。
基本的に宿泊に使わずにいずれJALマイルに移行する予定だ。
レートは1/3だが、例えばマリオット軽井沢の通常日の1泊分の50,000ポイントは1/3で約16,500JALマイルとなり、これは吾輩がいつも使う新潟-札幌のJAL特典航空券往復分14,000マイルに交換してもおつりが出るマイル数だ。
そう考えるとJALマイルへの交換はむしろお得なのだ。
JALマイルもまだ山とあるがJALマイルは有効期限があるので計画的に使わねばならない。なので定期的に札幌に飛んで消費している。
一方のマリオットはポイントの増減がある限り有効期限は延び続けるので気にしなくて良く、JALマイルへの交換は焦る必要はなく、とりあえずマリオットポイントで温存しておけばよい。
さて、フェアフィールド札幌の一泊18,000ポイントを、SPG時代のポイントに変換してその価値を見極めてみる。
マリオットのポイント数を1/3にすると今は無きSPG時代のポイント数だ。つまり、18,000/3=6,000
一泊6,000のSPGポイントということになる。
日本ではむしろ安値だ。
SPG時代にバンコクのロイヤルオーキッドシェラトンによく泊まったが7,000ポイントが相場だった。
7,000ポイントでクラブラウンジのアクセス権付きで、川沿いに突き出た廊下突き当たりの広大なスイートをあてがわれていた。
今のマリオットも同じだが、ポイントで5泊すると1泊分無料になる。
5泊まとまって泊まった時は、7,000x4泊分で28,000ポイント。
実質一泊5,600ポイントで泊まっていたことになる。
すこぶる安い。
ああ・・・、あのとき、ロイヤルオーキッドシェラトンに泊まってバンコクを漫遊していた時代が懐かしい・・・
チャオプラヤー川の雄大な眺めはもとより、おいしいものだらけのチャイナタウンが徒歩圏という最大の利点があったのだ。
(この話は機会があればいつか書く)
4.フェアフィールド串本での嫌な思い出
フェアフィールドは3年前の2021年12月の串本以来だ。
それ以降も白浜や大阪や軽井沢などマリオットホテルには泊まったが、フェアフィールドは串本以来敬遠していた。
最悪の経験をさせられたフェアフィールド串本だったが、最後に出てきた支配人の態度が輪をかけて最悪だったのだ。
それまで印象が良かったマリオットへの印象も凋落した。
朝のチェックアウト直後にマリオットデスクに電話ですべて報告し、その後冷静になってから文章にまとめてデスクにメールで報告した。
最終的にマリオットデスクからのオファーがあって迷惑をかけられた日の一泊分がポイントで謝罪してくれた。しかしながらその支配人からは最後まで何の謝罪もなかった。
デスクへ送る苦情メールでは公平を保つためにCCで当の支配人も入れた。しかしデスク入りの時は支配人は一切発言しなかった。
しかしデスクアドレスを抜いて吾輩に直接メールを送ってきてデスク抜きで話がしたいなどと言って来た。
それには応じかねた。
明らかに逃げているしデスクという第三者立ち会い下の話し合いを避ける姿勢なのだった。
吾輩はその卑怯な吾輩だけへ宛てたメールを含め、デスクとのやりとりを続けた。支配人が陰で何を行っているかがデスクにも伝わったわけだ。
このようなことで支配人の卑怯さがデスクにも伝わり気持ちが収まりかけたが、これ以上不愉快を長引かせたくなかったのでデスクからのオファーを飲んでこれにて終了としたのだった。
デスクが理解してくれたのでまだしも良かったが、これが一般の独立したホテルであのような支配人と出会ったらたまったものではないだろうと考えるだけでぞっとした。サービス業ではあるまじき理不尽さであった。思い出したくないからもう止すが。
ともかく、マリオット会員というものはホテルでの理不尽な目に遭った際にもデスクが常識を弁えた公平な立場で付き添ってくれるのだ。
嫌な目には遭ったが逆にマリオット会員であって良かったと思った瞬間でもあった。
その後支配人はどうなったか知るよしもなしで興味も無いが、運営会社の積水グループにも同類か?と幻滅してフェアフィールドを遠ざけるようになった。いつもお世話になっている森トラストホテルズ&リゾーツや都ホテルグループとは雲泥の差だった。そもそも道の駅のホテルには泊まる予定はなさそうだったので実害もなかった。
それからフェアフィールドと聞く度に串本での嫌な出来事を思い出すのでそのブランドは一生避けるつもりでもいた。
5.フェアフィールド・バイ・マリオット札幌に電話する
前置きが長く、ともかくヘビのしっぽ(本体としっぽの境目がよくわからない)のように長すぎて、読者様には嫌な気分にさせていたかもしれない。
しかしここからがいよいよフェアフィールド札幌の滞在記の本番である。
今回のフェアフィールドは1年以上ぶりのマリオットホテルだ。
それでもプラチナ扱いしてくれるとなればライフタイムプラチナの御利益絶大だ。
マリオットが久しぶりすぎて、少し緊張したりもする・・・
はてさてプラチナのベネフィットは何だっただろう?
予約後に電話でプラチナベネフィットについてスタッフに教えてもらった。
スタッフの対応は至極丁寧で言葉遣いも正確であった。
質問に対する応答も的確でとても気持ちが良かった。
これまで新潟市内のIHGホテルでのスタッフのもっさりした要領の得ない応対にイラつくことが多かった吾輩には、フェアフィールド札幌の電話対応のスムーズさが新鮮であった。
ちなみに地元のIHGホテルは楽しめないしもう利用していない。所詮ブランドの皮を被った田舎のホテルなのだ。(新潟市の、とあるIHGホテルの話だ)
(少し説明すると新潟の若い女子は幾分マシである。しかし新潟人は全体的にコミュニケーションが苦手なように常に感じている。)
ともあれ、フェアフィールド札幌のスタッフと電話で会話してさすが天下のマリオットだと感じた。
運営会社もしっかりしているのだろう。後で知ったがフェアフィールド札幌の運営会社は積水ではなく東武ホテルとのことだった。
積水全体がもちろん悪いわけではないが、フェアフィールド札幌でフェアフィールド串本での悪い思い出を払拭できそうだった。
フェアフィールド札幌に泊まる期待が膨らんだ。
気分良く泊まれたら、これから全国のフェアフィールドにも泊まりに行ってもいいぞとさえ思った。
6.フェアフィールド・バイ・マリオット札幌のベネフィット
朝食は、滞在中プラチナベネフィットの選択で一回付けることができるらしい。
つまり連泊してしまうと無償朝食は滞在中1回だけになる。
今回の吾輩は1泊だけだし、はじめてなので体験的にも一番お得な朝食を選択するのがいいだろう。
朝食については一回だけ、などとなんだか出し惜しみしているようにも見えるが、そもそも道の駅が多いフェアフィールドブランドには朝食が付かないホテルがほとんどだ。
なのでむしろ朝食が付く札幌が特異なのかもしれない。
それに・・・このホテルは標準的にバスタブがあるのだ。
フェアフィールドはバスタブが無くシャワーのみ、というのがまかり通っていて串本もそうだった。
さらに全室均一仕様でスイートもなし。
せいぜい上位会員ベネフィットとして上階で眺めの良い部屋にあてがわれるくらいが関の山だ。
フェアフィールドは、まあその程度の、あまり面白くないホテルなのである。
しかし札幌ではスイートもあるらしく、アップグレードが期待できるかもしれない。
一応電話で聞いてみたがその返答は・・・耳にタコができるほど聞かされてる「当日の状況で最善を尽くす」とのこと。
ま、言い逃れですな。
確約できない、あるいは、したくない、と言うことだ。(≧∇≦)
よくあることだし、まあいい。
チェックアウトは久しぶりに聞く「16時まで可能ですよ~」だったが、慣れて居心地のいい常宿ホリディインすすきのに早めに戻りたいのでまあ14時くらいでいいと返答した。
残るベネフィットは、行ってから確認しましょう、と思った。
7.フェアフィールド・バイ・マリオット札幌、宿泊当日
当日13:30頃にホテル着。
すぐに出かけるので荷物をレセプション(フロント)に預けるだけでいい、と言ったのに、部屋ができてるからご遠慮なく、と言う。
アーリーチェックインっぽく、一見聞こえはいいが、こういう場合、経験上、その時にたまたま空いている「ロクでもない部屋」に入れられる可能性が高い。
だいたい上級部屋は前日の客がレイトチェックアウトしている可能性が高く、マリオットの場合最長16時なので掃除して17時以降に空くのである。
特にスイートの客ほどレイトチェックアウトしがちだ。
なのでよっぽどの閑散日でない限り確率的に昼頃に良い部屋が空いてるわけはないのだ。
レセプションスタッフは、早く客を部屋に入れてあげることがサービスだと思っている場合が多い。
しかし吾輩は急ぐより「アップグレード」の方が優先だ。
そもそもすぐに出る用事があるので、いま部屋に入っても荷物を置くだけですぐに出てくるだけだ。
今部屋に入る利点はひとつもない。
エレベーターで部屋を往復する時間と労力が無駄なだけだ。
お手洗いもロビーのトイレで済ませられる。
ちなみに、聞いてみた。
その部屋はどのような部屋ですか?
「5階の・・・」
やっぱり・・・_| ̄|○
却下である。
なんで12,13階まで客室のあるホテルで5階?
レセプションの女性はプラチナアップグレードの「プ」の字も考えていなさそうな涼しい顔をしていた。
このホテルは居抜きホテルのリノベーション後で部屋は不規則らしいが5階などの低層階に上級部屋があるわけがない。
そもそもビルに囲まれた立地なので眺望も望めないだろう。
その女性は急用で一瞬担当を引き継いだ。
メキシコ出身の男性だ。
日本語は話すようだったが、吾輩は外国人スタッフの場合誤解のないように英語で話す。
日本のホテルにいる外国人スタッフは日本語も話すことで採用されるとは知っているが、彼らの主目的は外国人客対応なので日本語よりも英語の方が達者なのだ。
言ってみれば日本人スタッフの英語力不足を補うために雇われている外国人スタッフである。
ともかく外国人スタッフとは英語で話した方が用件は早く済み、誤解も発生しない。
最初の女性スタッフは急用の中座を詫びつつすぐに戻ってきたが、吾輩はメキシコ人のナイスガイとの話をすでに終えていた。
目配せして17時過ぎに戻るので、上階のいい部屋にしておいてね、ということをお願いしたのだ。
最初のスタッフはきょとんとしていたが、吾輩の内心は「あなたの対応ドンクサイからもうええわ!」なのであった。
アップグレードなしで5階に入れようとしたステータスの意味もなにもわかってなさそうな女性担当者だった。
そんな女性に吾輩の運命を決定されてたまるものか・・・まあ運命と言ったってたかが一泊だけだが。・・・ま、これは笑い話だ。
メキシコ人はなんとなく吾輩の望みを聞いてくれ頼りになりそうな気配であった。
女性は英語でやりとりする我々をきょとんとした顔で見て突っ立っているだけだったので英語もできないスタッフだったのだろう。
8.フェアフィールド札幌に17時過ぎにチェックイン
予定通り17時頃過ぎに戻ってきた吾輩はメキシコ人のカウンターに立った。
彼は12階の角部屋を提案してくれた。
吾輩は了承した。
最近はごねてスイートへのアップグレードをねだるエリート会員が多いらしいし、スタッフを困らせたくない。
アップグレードをごねるエリート会員はともかく「自分だけが特別扱いされた」ことを周囲にアピールしたいがためなのだ。
自分のためではない。
要するに見栄である。
いい目に合うのはご自由だが、そのことを密かに心の中にとどめておけばいいものを・・・SNSなんかで写真付きで周囲に自慢したりする。
吾輩はそういうのもめんどくさいのできらいだ。
(しかし、今書いてる体験記のようなものを書いて記録を残すのは好きだ)
9.12階角部屋に入る。
部屋へは、スタッフのアテンドはなかった。
まあ、初めてのホテルでも慣れているから一人で行ける。
何かあれば部屋から電話すればいい。
そもそもエリート会員ほどホテル滞在になれているはずだからアテンドは要らないはずだ。
そんな時間があるなら、むしろ右も左もわからないような初心者の客にアテンドしてあげて欲しい。
部屋はスイートではなかったが、広かった。
但し角部屋と言っても、部屋が2方向にあるわけではなく、単なる廊下の突き当たりの部屋だった。
こういう場合でも、コーナールームと言うらしいから要注意だ。
しかし、部屋面積は多少広くても、ベッドが2つというのがくせ者なのだ。
いつも思うが、一人なのにベッド2つ、何に使う?
吾輩にはデッドスペースで部屋を狭くしているだけにしか思えず、「ツインルームにアップグレードさせていただきました!」などと鹿爪らしい顔で言ってくるスタッフも多い。
ある時、日本のあるホテルで、1人の宿泊に2つのベッドで何するの?
と聞いてみた。
するとスタッフは荷物置きにでもしてください、などと言った。
最悪の返答である。
ベッドは荷物置き場ではない。
そこから生活臭が漂ってくる。
これぐらいの部屋の大きさの場合、ほんとうはキングベッド1台が理想なのだが。
間取りとしては、1台取っ払ってでかいソファとテーブルがある方がよっぽど使い道がいい。
ところで、国外のリゾートホテルで、むちゃくちゃに広いスイートにあてがわれたとき、さすがにベッドが4つあったりした。
そもそも部屋が広大だったのでベッド4つは何も気にならなかったが、吾輩はアテンドのスタッフに冗談で「さて吾輩は1人、あと3つのベッドを何に使ったらいいと思う?」と聞いてみた。
するとスタッフは「8時間寝るとして、2時間おきに移るんだ! 朝には4つのベッドで寝たことになる!」と笑って言った。
吾輩は日本の山田隆夫くんに座布団5枚を進呈するようにお願いした。
・・・日本人はそもそも真面目だけが取り柄でユーモアも何もないもんね。
何百泊しても、日本人スタッフから笑わせられる経験なんてほんとうにゼロだ。
写真はプラチナ会員へのアメニティ、まあ、プレゼントである。
ジュースはリンゴとブドウから選べると言ったので、メキシコ人の彼はどっちがいいか聞いてみた。
メキシコ人はリンゴがいいみたいだった。
台湾人も日本に飛ぶ飛行機内からリンゴジュース!リンゴジュース!と、ともかく日本にくる旅行客にはリンゴジュースが評判いいようだ。
しかし吾輩の住むところでは青森産や長野産の高品質なリンゴストレート100%果汁1リットル瓶入りが1本で300円台で気が向けばいつでも買って飲んでいる。
なのでリンゴは安い飲物だという印象なのだ。
それでブドウを選んだ。
レセプションで選んだ時点では果汁100%ともわからなかったのだが、いいやつメキシコ人が出してきたブドウジュースは写真のように何やら高級そうだった。実際に飲んで実においしかった。
そもそもホテルマンが「ジュース」と言ったら100%に決まっている。
新潟市内のどこぞの外資系ホテル料飲スタッフのように「ジュース」と言って清涼飲料水を客に提供したら罪なのである。田舎では外資系ホテルでもそのことをわかってないスタッフが多い(そもそも年輩管理職がわかっていない。吾輩は教育係ではないから何も言わないが、田舎ホテルではいろいろ疲れるのだった。なので繰り返すが今は吾輩はそのホテルには出入りしていない)。
さて、話を札幌に戻そう。
ここは「洗練されてる北海道。言葉のきれいな北海道」である。
YMOのライブレコードの隙間に入っていたスーパーエキセントリックシアターのギャグでそう言ってる人がいた。懐かしい。
そこのアナタは知らなくていい。気にするな!
「一生に一度は行ってみたらいいべさ、行かないあんたははんかくさい」
と続く。
そんなことは、まあどうでもいい。
部屋の写真を連続でお見せしよう。
どうしても私物が写っているので、見て見ぬふりをしてくれたまえ。
写真のように、部屋は意味のないベッド2個を除けば、だいたい満足だった。
しかし、チェックアウト時まで乾かなかったタオルの意味は何だろう?
部屋が強烈に湿気ている、つまり風呂場の湿気が外に抜けていかないとしか考えられない。
夜に使った自前の薄手のタオルは絞ってぶら下げておけばどのホテルも朝までにカラカラに乾く。
しかるにこのホテルでは、朝どころかチェックアウト寸前の昼過ぎでもジト~と濡れたままで乾いてなかった。
バスタオルもフェイスタオルも同じくじとっと湿気ていた。
チェックアウトのときにマネジャーを呼んでそこのところを報告したら、換気ダクトは強制排気せずにただ穴があいていて、自然の空気の流れで湿気がでていく(ハズ)のものだとのこと。
この湿気では連泊はきついと思った。
薄いハンカチや手ぬぐいすら乾かないのはホテルの部屋としては異常である。
そもそもこんなに湿気た部屋だったら、きっと見えないところはカビだらけに決まってる。
これが一番心配だ。
カビのため、部屋の空気が汚れている恐れがあるのだ。
10.朝食
いよいよ翌朝、朝食体験タイムである。
早めに目が覚めたので、朝食開始時間から20分後ぐらいに行ってみた。
開店時間、というのは多かれ少なかれ並ぶ。
それを避けるため、10~20分遅めに行く。
吾輩が行った時間では、開店時間一番の客がすでにテーブルに着いており、食べ物も一通り取った後だった。
タイミングが良かった。
ビュフェで並ぶのが大嫌いだ。
そもそもビュフェは好きなところにいつでも行って好きなものを好きなだけ取ればいい。
しかし日本のホテルではなぜかお盆を持たされて行列を作らされる。
そしてビュフェも順番に並んだままゆっくりと進んでいくのである。
そんなルール、どこにもない。
次の食べ物を取る気がなければ飛ばして次の料理に行けばいい。
それを律儀すぎる日本人の行列は、取らない料理があってもそこを通過するまで前の人が自分には不要な料理を取るのを待たされる。
飛ばして行くと、なんとなく犯罪を犯したような気分になるのも、日本人同士の集団心理である。
日本人というのは実に面倒臭くてかったるい民族だ!
で、吾輩は開店から20分少し過ぎ頃に行ったので行列はなく、好きな料理のところに直接行き、好きなものを好きなだけ取ることができた。
さらにテーブルも余裕があったようですぐに確保出来た。
テーブル案内は慣れたスタッフが実にスマートに案内してくれた。
朝食券にエリート会員のサインがあったのかどうかは知らないが、スタッフは実に感じよく、しかも一番端の落ち着いた領域のテーブルにアサインしてくれた。
隣のテーブルとの距離もあって落ち着いた席であった。
背後は明るい庭であり、真偽はわからないが、エリート会員用に確保してくれていたテーブルのひとつかもしれないと思った。
そう思うだけでも気分のいい朝食の開始であった。
隣のテーブルの客も、時折料理を取りに立つ客たちも、思いなしか皆上品に思えた。
ここがルートインホテルやコンフォートホテルの無料朝食にガツガツと群がる人種と違うのだ。
マリオットは地方ホテルとは客層が明らかに違う。
新潟市内の某IHGホテルの朝食会場ともまた違う。
あそこは朝は客層がいいが、だいたいスタッフが2流3流だ。
さらに昼ビュフェは客層まで悪くなる。
朝食は出張族や観光客で宿泊した県外者だ。
しかし昼ビュフェは地元の人だ。
何を言わんかわかるだろう。
やたら「コスパ」と言う連中、やたら「元を取る」と吠える連中。
そんな新潟市原住民がこぞって昼ビュフェにやってくる。
20%か30%か女性だけ割引される「女性デー」にうっかり入ってしまうと目も当てられない。
ガツガツクチャクチャ喰うわ喰うわ、口から生まれたかのようにぺちゃくちゃ喋るわ、ゲラゲラガッハッハと首のない脂肪太りした身体を揺らせて笑うわ笑うわ・・・五月蠅い五月蠅い・・・新潟市な人々・・・彼らに捧げる適当な言葉は「愚昧」
そんなわけで・・・
札幌では感じの良いスタッフと客に囲まれて・・・
さらに洗練された食材と気の利いた料理。
かわいくおいしいデザート。
久しぶりに泊まったマリオットホテル、なかないいぞ!
吾輩は新潟市内での鬱憤も晴れ、朝から気分が良かったのだ。
食べ物の撮影は最小限にした。
ビュフェのすべてを撮影する人もいるようだが・・・
行き慣れたホテルではそうすることもあるが、あくまで初めてのホテルでは自分も上品に振る舞いたいのだった。
11.旅のノート公開
朱印帳のように旅に持ち歩いている「旅のノート」に1泊の間ホテルに預け、記念に描いていただいた。
なんといいヤツ、メキシコ人スタッフが直々に描いてくれたのだった。
ハンコをうまく利用して手書きの領域を削減して・・・
初の日本人以外の人による描画だ!
それにしても上手い日本語!
吾輩よりきれいな字だ。(吾輩は汚い字で有名だ)
スクチャイはタヌキと一緒だが、いつも一緒にいるJALポンタ機長ではなく、狸小路のタヌキとのこと・・・(≧∇≦)
ま、タヌキはタヌキなので、カワイイし、大歓迎だ!
最高の旅のノートの1ページとなった。
メキシコ人のルーベンくん、ありがとう。
ルチャリブレ!(メキシコの格闘技で主にプロレス)
と言うと反応してくれ、
ミル・マスカラスも知っていた。
国民的ヒーローなのね。
そもそも、ミル・マスカラスはスペイン語で「1000の覆面」を意味するので、例の一世を風靡したプロレスラーだけの意味ではないのかもしれないが。
ルーベンくんと話をしてムッチョおもしろかったぜ!
また会おうぜ!
朝食は満足したので、またいつか一泊だけしにいくぜ!
(一泊限定なのは、連泊しても無料朝食は滞在中一回だけなので)
ルーベンくんのお陰で、フェアフィールドの印象が良くなり、串本での悪夢が霧散した。
ムッチョ・グラシアス!!!
(おわり)
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